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2013年 02月 03日
選挙の敗北を考える  その9 若い世代の意識
今回の投票日直前に、若い世代の投票が延びないのではないかと言われ、私もそうですがネット、ツイッターなどで多くの人が投票を呼びかけました。現在2・30代の有権者数と6・70代の有権者数がほぼ同じ、約3,100万人です。しかし投票率は大きく異なります。今回の選挙の年代別投票率はまだ発表されていないようですので、前回を参考にします。20代の投票率は約50%、30代は約64%、60代は約84%、70代が約71%です。今回も仮に同じとしますと投票数は、20代は670万人、30代は1120万人に対して、60代1530万人、70代940万人で、高齢層の方が880万人の差が出ます。

「明るい選挙推進協議会」の統計「年齢別投票率の推移」http://www.akaruisenkyo.or.jp/070various/071syugi/693/を参照しながら考えてみます。

前回選挙は投票率が今回より10%高く、2・30代の投票率は全体の投票率の変動に較べると変動幅が大きい事を考えると、投票率がほぼ同じだった平成15年選挙の年代別投票率を有権者数にかけてみます。

20代/1342.2万人x35.62%=478万人、30代/1750.5x50.72%=888万人、合計1,366万人
60代/1822.8x77.89%=1420万人 70代/1328.7x67.78%=901万人  合計 2,321万人
その差は955万人。投票者総数が6,167万人ですから、選挙結果にかなり影響すると思います。

私もそうでしたが、反原発・反新自由主義・反改憲を願う側は若い世代の投票を呼びかけました。間接民主主義制度のもとでは、主権者の投票が政治の基底であるという原理的な問題があります。しかし同時に、若い世代が「反」の側で投票する事を期待する雰囲気がありました。その期待の根拠には、大きく二つあったと思います。

一つは、官邸前抗議行動に象徴される若い世代が政治に目覚めていると感じたこと。また、原発事故によって拡散した放射能の健康被害が小さな子どもほど懸念され、若い親達の世代が原発問題に敏感なのではないか、という事です。

もう一つは、格差の拡大によって若い世代程貧困が進み、しかも少ない人口で高齢者の年金や福祉を支えて行かなければならない矛盾を感じているだろうということです。消費増税の負担感は低収入者ほど重く感じる事、改憲・集団自衛権・戦争加担で死ぬのは若い世代であること。これらの世代間格差が、若い世代を「反」に向わせるだろうという期待がありました。

最初の点について、私は首都圏反原連に対する疑問があって参加しなかったので、実体を捉えきれていませんが、地元のデモや集会、経産省前や文科省前に行ってみた様子や、動画で見るデモや抗議行動の参加者の様子から判断すると、年齢的にはかなり均等に分布しているように思います。集会や学習会などはむしろ年齢が高く、デモで音楽や踊りに参加するのは若い世代中心だったようです。

パレードでドラム叩いたり踊ったりという表現の裏には、逆に日常の家庭・地域・学校・職場などでは、言葉や行動で表現できていないという事実が隠されていたと思います。パレードは非日常の「祭り」で「元気をもらう」という位置づけだったのでしょう。少数派であるという抑圧感からの一時的な解放行動を見て、若い世代全体の意識と見誤っていた気がします。

身近な地元でも、放射能による環境汚染や給食などの問題に積極的なのは本当に少数の若い親達で、その周囲に親業卒業世代がこれも少数、オロオロしている状態です。気分的な「反原発」がいかに多くても、実際に何か行動した途端、自分たちがいかに少数派であるか、すぐに判ります。「反」の入り口にいる多くの人々に、そこから先なにをどのような方法で提示すれば良かったのでしょうか。

もう一つの、はたして格差拡大・貧困化の問題は世代間格差と直結していたのでしょうか。「99%対1%」という社会の捉え方が、アメリカのオキュパイ運動から日本にも輸入されました。その捉え方が受け入れられた背景には、小泉時代から急激に進んだ新自由主義経済による雇用形態の変化があります。若い世代の正規雇用が減少し、派遣社員が年越しできないような状態が起きていました。社会の行方を若年労働者問題は鋭く示しているのですが、それが若年層全体の問題意識として共有されているかというと、先鋭的現象なだけにまだ一部の問題でしかないのです。

若者一人一人の経済状況は悪化していても、その親達の多くは「逃げ切り」世代です。持ち家があって、30代後半の子ども世代は結婚していれば親の援助で家が持てたり、高学歴(半分が大学進学)を得て職についています。もっと若い人達では、責任のともなう面倒な結婚を避け、少ない収入のほとんどを自分のために使う事で、なんとかバランスをとっているように見えます。

昨年、内閣府の世論調査 http://www8.cao.go.jp/survey/h24/h24-life/index.htmlでは「生活が向上している」と感じる割合は20代で一番高く19%、次が30代で9.5%、逆に「低下している」という答えは50代60代で高くなっています。20代の75.4%、30代の69.4%が現在の生活に満足していて、70代以上の71.4%を除くと一番高い世代になります。若年層の半分が非正規雇用という時代になってきていますので、実際は今後大きな問題になるでしょうが、現在はまだ99%が貧困・搾取されているという意識ではなく、意識の上ではむしろ強い保守層だったということです。

政治に関わる姿勢としては、今後どのように社会が変化するか、国家権力がどこへ向おうとしているかを予見して、とるべき方向性を提示するのは当然ですが、選挙においては有権者全体の現状を把握して、その意識に向って語りかける必要があったという事ではないでしょうか。

by maystorm-j | 2013-02-03 07:08 | 社会
2013年 01月 26日
選挙の敗北を考える  その8 不正選挙問題
2週間程、間が空いてしまいました。寒さが続いています。いわゆる大寒波が来るとマイナス18度前後に下がる私の居住地ですが、今のところそこまでの低温はありません。たえずダラーっと寒さが続いている感じです。

投票日前から不正が行われる可能性が指摘されていました。開票作業・集計作業において不正が行われるのではないかと、過去の選挙での疑惑や集計機会メーカーに対する疑惑が起きていました。不正疑惑とは別に、投票終了時間が今回多くの投票所で繰り上げ終了された問題もあります。

投票時間の問題は、以前から交通の便が悪い地域で、全体の選挙結果がほぼ確定してから一部の開票作業が行われるのでは、投票する意味が無くなるなどの理由付けがあったようです。今回は年末の寒い時期で、山間部などでの投票者の交通事故を懸念した、というような言い訳がなされていますが、投票する権利を侵害しても良い程の合理性はなさそうです。サラリーマンにはボーナスや給料が出て、クリスマスや年末の買い物、外食などに出かけた人が、帰りがけに投票する機会を失った可能性はあります。今回の低投票率が、時間の繰り上げのせいかは判りませんが、投票する権利が地域のよって不公平になるのは納得の行かない事です。これについては既に、選挙から一ヶ月に期限にあたる1月15日までに、裁判所に提訴が行われています。


開票作業・集計作業での不正疑惑について論じるのは難しいことです。具体的に怪しい開票所があれば投票用紙は次の選挙まで保管されているはずですから、明らかにできる可能性はあるでしょう。そのための具体的な証拠がどれだけあるのか。提起される疑惑の多くが「見聞きした事、感じた事」と開票結果や投票率との食い違いに基づいているように思います。「怪しい」事を全国的に集めておく作業は今後の不正を牽制することになりますが、今回の選挙を無効にする根拠としては無理があるでしょう。次回の参院選に向けて、監視体制をつくる参考になります。

投票率や開票作業の監視は、人海戦術以外の方法があるのでしょうか? 各投票所に人を貼付けて入場者数をカウントし、候補者推薦の開票立会人になれる人はなり、開票参観にも多数出かける。撮影禁止という所もあるようですが、参観席からの写真撮影や録画も過去に行われて、罰せられてはいないようです。双眼鏡を持ち込むマスコミ関係者もいるようです。

集計作業で問題になっているのは、おもにムサシという集計システムを請け負う民間企業に関するものです。会社の中立性に対する疑問、独占状態に近い請負体制、集計のプログラム改ざん疑惑などが挙げられています。私には、これらの問題を調査する時間も検証する能力もありませんが、ネット上に流れる情報は豊富にあります。それぞれ得意な人による解明を待つしかできませんが、次回についてはやはり人海戦術での把握と公式に発表される結果とが極端に違えば、不正を明らかにする事ができるでしょう。人海戦術をとるぞという準備が、未然に不正を抑止する効果を持つでしょう。

以前もありましたが、今回の選挙でも不正があった可能性は感じます。しかし、その感触の根拠に「国民の6割が原発に反対していた」はずだという気持ちと選挙結果に対する違和感が含まれている点は、私は違うと思います。世論調査の数字はいつでも、空気を読む日本人の性格が反影しています。厳しい事故で放射能が大量に拡散し、多くの被害者が土地を追われ、健康被害に脅える時に、原発推進と調査で答える人がどれだけいるでしょうか。むしろ原発に賛成した人の方が是非は別にすれば、強固な意識を持っていたと言えるかもしれません。

テレビ映像を見て「原発っていや~ね」「放射能怖〜い」という反応は、報道が減れば薄まって行きます。なんとなく自然エネルギーの方がかっこいい(たぶん事故以前はこの層は原発の方が火力発電よりかっこいいと思っていた?)。事故の被害者もたいへんだが、自分の暮しも楽じゃない。時間が経てば脱原発より景気回復に意識が移って行きます。経済より脱原発、金より命と言い切れるコアな層が裸にされていっている現状に気づかなかったのではないでしょうか。

脱原発の強固な意識を持つ人々には、二つの階層が含まれていると思います。一つは、年輩世代が中心で、既に経済的には安定していて、「人生は金じゃない」と言える人々。官邸前の抗議行動にも大勢参加していたようです。言っていることはまさしく正しいのですが、それが言える立場にいることの幸運には気づかないようです。

もう一つの階層は若い世代。小さな子どもがいたり、これから子どもを作ろうとする人達で、放射能の怖さを感じています。この世代は、会社や子どもの学校、学生時代の友達とのつきあいがある現役世代で、自分の周囲は自分と意識が違う事を痛感しています。地域でも場合によっては家族内でも理解されないつらさを抱えていますので、自分たちが決して多数派ではない事をよく知っています。

「反原発が過半数のはず』という思い込みは、世相を読み間違えることで、選挙の敗北を直視して運動を作り直すことの障害になります。世間の風を身に受け止めていれば、今回の選挙結果はそれほど意外なものではありませんでした。「さよなら原発1000万人署名」運動が容易に1000万人を達成できない事ひとつ見るだけでも、世間の意識動向は判ります。

選挙が不正だとばかりを言い張るなら、若い世代は選挙からますます遠ざかって行くでしょう。政治家は汚いと政治不信を言い立てて若者の政治離れを煽れば、政治権力を握っている部分をぬくぬくと安泰させるばかりなのと同じ軌道です。選挙の不正を監視できる体制を作ることは重要ですが、それは市民運動の本道ではありません。不正がなくても今回の選挙は大敗していたでしょう。様々な市民運動とその総体としての政治・社会の動きを変えなければ、次の選挙も大敗し、一気に国全体の暗転が舞台のどんでん返しのようにやってくるでしょう。

by maystorm-j | 2013-01-26 08:51 | 社会
2013年 01月 13日
選挙の敗北を考える  その7 インターネットでの勝敗は?
私たちは原発に反対する運動の中で、従来のように政党や組合などに組織されていない一人一人の市民が、インターネットを通じて連帯し行動する可能性を見いだしました。その背景には、アラブの春やウォール街オキュパイ運動への羨望もあり、規制のマスメディアが原子力村の一員として事故や放射能報道において隠蔽と歪曲を続けたことに対する怒りもありました。私たちはインターネットを駆使して選挙闘争でも十分に闘っていると思っていたでしょう。しかし、6〜7割の国民が原発に反対しているから、反原発を争点にすれば闘えるという期待も、投票率が高いという当日の予想も大きくはずれました。安倍政権は逆に、次に参院選ではインターネットによる選挙運動を解禁しようと言い始めました。ネット媒体における自分たちの力を私達は過大評価しているようです。

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数日前、孫崎享著/日本の「情報と外交」(PHP新書)を読み終えました。これまで、孫崎氏の本は何冊か読んでいますが、それらが木になった果実であるのに対して、この本は木そのものを見ているようでした。つまり、これまで書かれた内容がどのような姿勢で、どのような活動、解析作業、表現方法を通じて得られたものなのか、孫崎氏自身を語ったものです。

孫崎氏が思い描く社会が私とは多少違うとしても、学ぶことの多い内容です。その一つ、情報を伝えたいときに15秒で話せ、要旨を一枚にまとめろ、という話があります。一番だいじなことを15秒で話しきる事が重要というのは、話す側の都合ではなく、受け取る側を意識した言葉です。情報は伝わらなければ何の価値もありません。どんなに正しい情報でも、相手が聞いてくれなければ情報は死にます。私には耳の痛い指摘です。140字にまとめるツイッターはいい訓練になります。隣のおばあさんに話すつもりで話し、向いの中学生に読んでもらうつもりで書く事にします。

選挙の結果を、まさかこんなはずはない、と思った人も多かったでしょう。ネットに依存する人ほど、このような敗北を考えていなかったように思います。反対に、マスメディアは自民党の圧勝を予想していました。当選者数の予想はメディアによってデコボコはありましたが、大きな流れを見誤ることはありませんでした。私たちの情報収集、情報解析、方針決定の過程にいくつもの欠陥があったと考えられます。『日本の「情報と外交」』を読もうと思ったのもそこにあります。

SNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)での闘いは、使っている道具は確かに時代の最先端を行くものですが、そこで繰り広げられる戦闘はなんだか第一次大戦頃の塹壕線に近い気がします。双方が一定の距離をおいて塹壕を掘り拡げ、一日に何回か弾が飛んでくると撃ち返す。時には大砲も飛んできますが、白兵戦にはなりません。塹壕の中では味方同士が狭い範囲で会話したり交流しています。敵の塹壕の背後にどれだけの兵力・兵站・軍備・経済・・何も見えません。味方の総合力も見えていないかもしれません。

ネットで本を買っていると判らないのですが、本屋に行くと原発や放射能関連の本が少なくなって、隣国に対する緊張や経済成長を謳う本が増えている事に気づきます。そして、それらを含めた社会問題を扱う本の量の何十倍もの漫画・ファッション雑誌、料理本、時代劇、タレントもの、旅行もの・・・の書架に人が集まっている事に気づくはずです。ネットに籠っていると、多くの国民が見えず、情報が偏り、状況を見誤ることになります。

安倍政権がネット選挙の解禁を言い出したという事は、そこでも彼らは勝てると判断した事を意味します。衆院の3分の2を制し、半年後の参院選に向けて負ける方法を言い出すとは思えません。自民党の選挙では電通が大きな役割を果たします。リサーチ能力が命のような業界のトップ企業です。ネット解禁で勝てるという以上に、むしろ雪崩をうって大勝する可能性を見ているでしょう。

もともと保守性の強い高齢層には、ネット解禁の影響はほとんどないでしょう。棄権の多い若年層は、スマートフォンでネットにつながっている割合が高く、小さな画面では感情をシンプルに煽る呼びかけが爆発的に伝播する可能性があります。選挙直前に尖閣諸島で衝突が起きれば、ネットは沸騰するでしょう。相手は広告業界のトップです。シンプルなキャッチコピー、5秒、15秒、30秒のコマーシャルで、受け手を引きつけることにかけてはプロ中のプロです。

巧言(こうげん)令色鮮(すくな)し仁(じん) 論語の言葉です。人間性を破壊する政治だからこそ、彼らは巧言と令色にかけてきます。たこ壷から見える狭い青空しか見ていないと、ネットの戦でも惨敗するでしょう。

by maystorm-j | 2013-01-13 19:49 | 社会
2013年 01月 12日
選挙の敗北を考える  その6 勝つための戦略・戦術は?
最初に次の映像を紹介します。

IWJ配信の「2013/01/10 さようなら原発記者会見」http://iwj.co.jp/wj/open/archives/52952

さて、1時間余のこの映像を後半までご覧になりましたでしょうか? 私は仕事しながらという事もありますが、しょっぱなでつまずきました。鎌田慧さん、何度も文章を読み映像でも見たきましたが、「暗い暗い暗いよ〜」。続いて大江健三郎さんですが、もちろんビッグネームで、若い頃から小説も評論も政治的発言も聞き続けてきたのですが、今回長々と話す内容は、何を言いたいのか解らない。次の澤地久枝さんの話になって、やっと思いや悔しさ悲しさ・・・感覚・感情が伝わってきます。最後が落合恵子さん。やっと明解にこれまでの問題とこれからにつながる言葉が語られます。最後の落合さんまでたどり着いた人は何人いましたでしょうか?

記者会見は『2013年3月9日(土)に「つながろうフクシマ!さようなら原発大集会」を明治公園で開催すること』の発表でした。その目的からすると、記者達の向こうにいるであろう視聴者・読者にアピールするというものです。3月9日に参加するであろう人でさえ、最後までこの映像を見るでしょうか。まして、新しい参加者を募る事ができるでしょうか。最初の鎌田さんを見ただけでパスされたでしょう。正しい事を言えばいいという甘えです。正しい事をどのように伝えるか、アピールするか、行動にまで高めるか・・・戦略も戦術もない構成の会見映像です。なぜ最初に落合さんを登場させないのか?批判もあるかもしれませんが、大胆に山本太郎さんを連れてこないのか?

大江さんは最初の話でも、また記者からの「なぜデモが投票につながらなかったのか?」という質問に対しても、小選挙区制の問題点、得票率と当選者数の大幅なズレ、投票率に低さなどばかりに終始します。小選挙区で統一候補を立てる運動ができなかったこと、若者を投票へ引っ張る魅力がなかったことの反省はありません。どこに投票したらいいのか解らないと質問され答えられなかった事を落合さんは語ります。その反省から、参院選にむけて具体的な方法を模索中という、僅かな希望が微笑みとともに語られなければ、何とも暗いままで終っていたでしょう。私はその僅かな可能性は、参院選比例区で「非拘束名簿方式」による野党・市民運動を横断する緩い結集ではないかと思っていますが、またの機会に書きます。

鎌田さんと大江さんは、「反原発」の選挙だったはずが対外緊張や経済問題にすり替えられたという受け取り方をしています。デモや官邸前にあれほどにひとが集まったのに選挙で負けたのは、争点がすり替えられたことと小選挙区制のゆがみが原因とみています。澤地さんと落合さんは、国民がどんな意識や気持ちでいるか、そこに潜む危険性を原発とシンクロする問題として憲法、経済、たぶん税金や福祉など、総合的な視野で捉え、応えようともがいています。

立花隆氏に対して澤地さんが批判しながら、立花隆に代表されるような原発推進論に自分たちの表現力がいかに弱いか、悔しさを込めて語っています。正しい事を語ればいいのではない。どうやって人々に届けるのか、行動につなげるのか、立花隆は田中角栄問題以来、当然その背景にどんな力が働いているのか、政治という土俵で闘うのであれば推察できなければなりません。そのネットワークは政界、官界、マスコミ、学界・・・さらには市民運動や政党の中にも、広く張り巡らされています。だからこそそれを突破し、主権者一人一人に届く、洗練された明確な言葉で、現状の解析と今後の方針を語らなければならないでしょう。記者達のカメラの向こう側にいる、賛同者ではなくこれから一緒に闘ってほしい未知に人達の存在を意識していたでしょうか?

4人の記者会見論調に見られる問題点を考えてみました。

by maystorm-j | 2013-01-12 08:14 | 社会
2013年 01月 05日
選挙の敗北を考える  その5 未来の党と反原発の二つの流れ
前回の記述「その4 未来の党にはリアリティーが欠如」では、東日本と西日本の原発問題に対する視点が違い、嘉田滋賀県知事が代表して出された政策要綱「琵琶湖宣言」には福島も東北も出てこないし、放射能汚染の健康被害や農業被害についての視点もないことを考えてみました。党がにわか作りで、党員がいるわけではなく、充分な内部議論をする時間的・組織的状況になかった事は仕方ないでしょう。嘉田さんを担ぎ出した結党のフィクサーと思われる立場の飯田哲也氏は長年の反原発のキャリアがあり、一部ではカリスマ的な人気もありましたので、飯田さんの「反原発」について少し見ておきたいと思います。

反原発の運動には、いくつもの流れがあるように感じます。一つは、福島の事故を契機に原発の危険に反対し、原発を止めようとする運動。分けてみるべきかもしれませんが、その原発の危険の中身として、具体的に放射能の健康被害や農業被害などを中心に考えてきた運動が含まれます。事故そのものの、今も続く危険や再発の可能性、事故の責任などを中心に据えてきた運動もあります。この二つの流れは、前者が子育て世代、後者が自責感の強いシニア世代という、多少の差はありますが、瓦礫問題や地域の汚染問題など具体的課題では比較的スムーズに融合していて、会話も保たれていたように思います。

もう一つの流れとして、反原発をエネルギー問題という視点から見る運動があります。原発に替わるものとしての自然エネルギーを推進することに重きを置いた運動です。こちらの方も、エコロジー運動とその周辺にスピリチュアルな運動や有機農業運動、資源節約運動など幅広い活動と歴史があります。

この二つの流れはもちろん明確に分けられるものではありませんし、鎌仲映画の上映や地域のデモでは合流するのですが、微妙な感覚のズレを感じます。エコロジー運動は生活様式を変えようという未来志向なのにたいし、前者は現在進行形の危険に視点をおいていて、どちらかというと前者が政治嫌い、後者が政治に積極的という面があります。

飯田さんの他にも、田中優さんや緑の党(みどりの風ではなく)、田中優子氏や池田香代子氏などの周辺文化人も前者の側で、嘉田由紀子さんの経歴からすると代表に担がれたのは納得がいきます。鎌仲さんの意識の基調もこちら側でしょう。政治嫌いで、ものごとの政治的背景を探る視点がないため、騙されやすい人達である事は、たぶん以前にも書いたと思います。ガイアシンフォニーやアムウェイなど、巧妙な似非エコロジー策動にコロッと騙されたままの人も多いようです。

以前、地元で鎌仲映画の上映会があり、鎌仲監督が賞賛した本「スウェーデンは放射能汚染からどう社会を守っているのか」をたまたま持ってきていて、会の終了後その本を読みたいという若い人にまわす時「対策の考え方は参考になるが、基準の数値はとてもあまい」と注意して渡しました。スエーデンの公的機関がまとめた本で、私の認識も甘かったのですが、ノルウェーとスエーデンの原発に対する国民意識の差も気づいていませんでした。

エコロジー派は、自分の理念に都合の良い事象を選択的に取り上げます(と言うと、政治的反原発派は危険ばかり誇張すると言われます)。より良い生き方を求めて都合の良いものごとを暮らしに取り入れるのは結構な事ですが、差し迫った危険や政治的動向には対処できません。その辺りが、琵琶湖宣言のリアリティー欠如、西と東の温度差と感じられた根底にあるのでしょう。小沢氏に率いられた政治的実効性や実利を重んじる集団や亀井・山田氏のように具体的な政治課題で動こうとした議員達と、国会以外で活動してきた嘉田・飯田両氏とのかみ合わせの悪さになったものと思います。

飯田哲也氏に対しては、以前から肌が合わないと私は言ってきました。もちろん、選挙期間中は利敵行為になるのでエコロジー派に対する疑問は封印しました。選挙が終わって、これほどの敗北の原因を考えるには、そこは避けて通れません。

最後に、飯田哲也氏とスエーデンの反原発について、ひじょうに具体的、明解に解説したあるブログの記事を紹介します。エコロジー派からの批判で、すこし長いものですが解りやすく参考になると思います。

ブログの名前は  「農と島のありんくりん
  ありんくりんは沖縄語であれこれ。農業の話、村の話、そして沖縄の話を織りまぜて。」
 記事は 「未来の党」飯田哲也氏が見なかったスウェーデン1980年代以後の民意の変化http://arinkurin.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-6d50.html
なお、このブログの他の記事について私はかなり考えが異なり、エコロジー派の政治的視野の狭さを感じますが、筋道だった論述ですので読む価値はあります。

by maystorm-j | 2013-01-05 07:16 | 社会
2012年 12月 31日
選挙の敗北を考える  その4 未来の党にはリアリティーが欠如
選挙直前になって、原発に反対する人々がやっと結集できるかと思われたのが、日本未来の党の結成でした。公示日の直前になって滋賀県知事の嘉田由紀子さんと山口県知事選に惜敗した飯田哲也さんが突然に呼びかけるという形で、生活第一党や亀井静香さん等TPPに反対する議員達、社民党を離れた阿部知子さんなどが結集しました。国会議員の人数としては生活党から移った小沢一郎さんのグループが圧倒的に多いのですが、嘉田代表は「小沢さんを利用させてもらう」と断言し、要職につけることを避けました。

東日本では、西ほどには嘉田さんの知名度は高くなくありません。関西広域連合として大飯原発の再稼働に反対していたはずが、いつの間にか橋下大阪市長と関西財界に引きずられて再稼働を一時的にせよ容認し、いまだにそれが続いているという点で、果たして反原発の旗手と認識されるかにも疑問がありました。以前から琵琶湖の浄化問題などで、環境行政に正面から取り組む学者出身の知事としては知っていました。そこから、嘉田さんの原発に対する姿勢には疑いはないのですが、スローガンを「卒原発」とした事も、判りにくい印象でした。

飯田哲也さんの反原発は、エネルギー問題への視点を中心としています。自然エネルギーによる発電を科学的・技術的・経済的、多面的に実現を目指す運動で、その事は間違いなく正しいのですが、原発の存在が与える恐怖感や現実に起きた事故による放射能被害に対するリアリティーに真正面から対峙しているとは言いがたいところもあります。

「卒原発」という方針は、現実の原発をどうするか、放射能に対してどう対応するかというリアルな問題より、これからどんなエネルギーを利用するかという未来の方針選択を問うものです。東と西の意識、危機感の違いがあるのでしょう。日本未来の党の政策綱領http://www.hatatomoko.org/mirainoseisaku.pdf を見ると、「福島」は一度も出てきませんし、「東北」もありません。現実に起きている被害・被災に対する具体的な指針も対策もないどころか、意識にさえ上っていないのではないかと疑われます。

宇都宮けんじさんが都知事選の統一候補に登場した時は、その流れで自民公明・維新・民主に対抗する統一勢力が結集するのではないかという期待がありました。東京を見る限り、首相官邸前の抗議行動を主導したと称する「首都圏反原発連合」は、選挙に関しては「洞が峠で日和見」を決め込みました。1000万人署名運動の文化人達は全く動く気配も見えませんでした。争点を原発に絞った結果、反TPP、
反増税、反改憲などに取り組んできた市民運動も、正面に立って結集を呼びかける事にはなりませんでした。

共産党は瓦礫問題で正面に立つ事を避けていましたし、小選挙区全てに候補者を立てる方針が固定的で、一つに結集するというベクトルは当初からありません。社民党は言っていることは全ていいのですが、それで闘う戦闘集団かというとまるで逆で、元祖反原発の語り部、講釈師という感じです。

選挙の結果を見ると、はたして未来の党に結集した事が良かったのか、あるいは個々に闘って終ってから大同団結する方がダメージが少なかったのか、はっきりしない所です。すくなくとも、未来の党の登場がワクワクするような可能性と賛同を得るものではなかった事は間違いありません。また、選挙後の分裂も、さもありなんという感じがします。

宇都宮けんじさんが、ほとんど何も欠点が見つけられないような候補だったにもかかわらず、惨敗に終ったことからも、ただ小異を捨てて大同につく統一で勝てるというものではない事が示されました。むしろ、ただ統一に頼るなら、それは「お任せ民主主義」の延長でしかないと思われます。

by maystorm-j | 2012-12-31 20:47 | 社会
2012年 12月 29日
選挙の敗北を考える  その3 反原発意識は深化しなかった   Twitter MaystormJournal 12月1日〜6日
11月27日から12月5日まで、仕事で関西にいました。神戸のデパートで展示販売でしたが、本来は仕事場にこもって作るのが本業ですから、売り場に10時間立ちっぱなしで、立ち寄る人に話しかけるのは得意な仕事ではありません。それでも来客や店員、社員食堂の雰囲気など、10月に行った新宿のデパートとの違いはいろいろ感じました。

後段のツイッターを書き写して、ここまでで6時。昨夜来の雪をかきにまだ暗い外に出る。30cm。この冬初めての本格的な雪だが、豪雪地帯の人が聞いたら笑うだろう。寒冷地のために融ける事がないので、少し丁寧に雪を積んでいたら1時間半かかってしまった。とりあえず人一人通れるだけでよければ30分で終る作業。一軒一軒やり方は様々だ。雪かきの後の朝風呂。風呂上がりに氷が浮かぶ水を浴びるのも、いつもどおり。残念ながら朝酒とは??

さて本題「選挙の敗北を考える」に戻ります。尖閣問題で戦争が煽られ、外国人客が激減し、売り上げも落ちた時期の新宿に較べると、神戸のデパートは明るく、売り上げも順調という事でした。元町という土地柄か、客層はアッパーミドルの中高年とその子女、若い家族連れは金持ちとは言えないまでも安定した暮しを感じさせます。女性のファッションもレベルが高いのですが、一様にブーツを履いた「プードル風に刈り込んだ羊の群れ」を感じました。もちろん、原発や放射能の話題も、直近の選挙の話も聞かれません。何人かの店員さんにそれとなく話題を振ってみても、原発の話を避けるというより、ただ「原発いやあね」という反応です。いじめいやあね、戦争いやあね、貧困いやあね・・・間違いなく善良な人々の正しい反応ですが・・・

関西ということで、現実感が薄いこともあるでしょう。避けにくい放射能汚染が身の回りにあるわけではなく、なんとなく福島やその周辺の食品に気をつければいいという程度であれば、電気代が上がることや経済が停滞するという論調の方に傾きます。健康や命と電気代や大企業の儲けを較べるべくもないのですが、健康や命の危機が現実感をもっていない状況におかれている人々には、その正論はとおりません。

信州では一番汚染された軽井沢に住んでいても、実際に汚染を測定している数字を見なければ実感が湧かないという事があります。福島で起きている事は、自分から証言を拾い、映像を探し、時には講演会に出かけて、想像力を全開にしなければなかなか理解できないこともあります。マスメディアのみの情報で作られた気分としての原発反対が多かった事を見落として、国民の過半数が原発反対なのだからと、選挙の争点に一点集約したのは、間違っていたのではないでしょうか。

反原発を争点として、有権者に選択を迫るためには、国民の意識の中でもっともっとその問題を深化させなければいけなかったと思われます。そのためには、我々自身が多様なメディアを駆使する必要がありました。同調する者ばかりが東京の一角に集まって声を挙げても、国民には「再稼働反対」というシングルイッシュー以上には伝わりませんでした。部分的にはかなりの汚染があった東京周辺でさえ、充分にそれが周知されていない状況にもかかわらず、西日本の国民がどんな意識にあるかなど、検証したのでしょうか。都合の良い現象だけを見て、全体を見失った選挙運動だったように思います。

マスメディアは当初から自民や維新の勝利を予想していました。それが、勝ち馬に乗りやすい国民の意識を操作するという側面はありましたが、一方のネットではそんなはずはない、反原発が民意だという楽観が強かったと思います。状況を冷徹に解析する事を忘れていました。

Twitter MaystormJournal 12月1日〜6日まとめ

12月1日
MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
阪神大震災の後、被災した土地の価値は下がらなかった。土地持ちは再開発で残るか売れただろう。復興繁栄は格差が大きい。東北の津波被害は土地の価値をなくした。防潮堤やかさ上げで価値を復活させるか、新しい土地か。住民は土地に対する思いの強さもあれば、被災した所有地の価値計算もあるだろう。

MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
@STRKOO 経済と生活の中身の問題?バブル崩壊後、羹に懲りてなますを吹いてきたのでは。金持ちの貯蓄は増え戦費へ、無貯金者も増大。荒療治だが高額所得者と金持ち老人の金を消費と生産の回路に引き出さないと、日本は沈没する。この20年間、日本のGDP停滞は異常だ。貧困の再生産回路。

11月29日 MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
@MaystormJournal @strkoo 昨日から神戸のデパートで展示。神戸は極端に格差が大きい都市。物が満ち足りている人々が隣で展示する高額な日本人形を買って行く。癒しを買う心を否定はしない。銀行に寝かすよりはいい。経済を回さなければ、餓死、自殺、貧困はなくならない。

11月29日 放射能を考える佐久地区連絡会(脱原発支持 ‏@STRKOO
@MaystormJournal 日本の富裕層360万人世界2位 資産8千万以上 バブル崩壊後、大企業優遇、金持ち優遇の政策が続き、貧困などの問題を引き起こしている。しっかりセィフティネットとして生活保護を機能さてながら、新自由主義、強いものだけ勝つ社会から転換することが 必要。

11月29日 MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
@STRKOO 生活保護等のセーフティーネットが弱いことは明らか。しかし貧困問題の解決は、働きたい人に仕事があること。働けない人も地域社会での役割を持てること。経済発展=新自由主義ではない。経世済民の道を地域で探ることも必要だろう。

11月29日 r-dan佐久 ‏@jinenyajp
@MaystormJournal @STRKOO 横から失礼いたします。グローバル経済から広い意味での地域内自給経済へ移行しないと貧困問題は解決しないでしょうね。協同組合運動や生産・消費提携運動などに未来がありそうです。

MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
@jinenyajp @MaystormJournal @STRKOO 価格を軸にした量販システムに対し、地域内で生産者と消費者が質を軸に流通を構築することは今後さらに拡大望む。一般消費の3割ぐらい?残りは輸出と流通販売のプロが広域で安定した供給。小売のプロが減ったと思う。

r-dan佐久 ‏@jinenyajp
@MaystormJournal @STRKOO 広い意味での地域内自給経済とは 「地域を超え、ある目的意識に基づいた産地と消費地を繋ぐ経済活動」です。表面的には一般的な産直との区別がつきにくいかもしれませんね。

MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
@jinenyajp @MaystormJournal @STRKOO 大手スーパーや量販店は一種の産地直送システム。複雑な流通で小売価格が高くなり、零細小売業とデパートは負ける。一方、自然災害や円高、外圧などのリスクを複雑な下請け、仲買仲卸、小売の重層構造が分散してきた事も。

12月2日
MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
原発に絞った選挙の争点は選択を複雑にしている。私はこの国が戦争をするのかしないのかの選択が問われていると思う。戦争は外からやってくるものではない。前線であれ銃後であれ、国民の一人一人が何かの役割を担って戦争は起きる。改憲、徴兵、派兵、戦争への道を鼓舞する勢力に勝たせてはならない。

原発も小泉新自由主義路線もTPPも背後にはアメリカの戦略。米中双方の政権が不安定だった時期を狙って、米軍産複合体は中国に対する挑発を日本にやらせた。イラク、アフガンの失敗で強まる米国内の批判をかわすため、日本を前線に送り、武器を買わせる。アメリカに踊らされる亡国の道を止めよう。

昨夜から冷え込んだ神戸元町駅前でビッグイッシュー3冊買う。長野県内では手に入らない。今年流行りはシングルイッシュー。一つの課題を追求する市民運動ではいいだろうが、国の未来を決める政治運動ではあやうい。状況を俯瞰し、全体を解析し、総合的な判断と方針を出すこと。

12月3日
土曜の晩は神戸市新開地の安宿泊。昔は浅草のような繁華街だったらしい。交通の便は良いが、元町に比べて人通りは少ない。震災の影響よりも、時代の変化によるのか。来週から神戸はルミナリエの季節。軽井沢でも電飾を施して人に見せるのが流行る。虚飾の眩さより、夜の港や沖に見える光、高原の星空。

阪神大震災の後、長田の零細家内工業、アパート住まいの貧困層や高齢者の生活再建は困難だった反面、復興が見込まれる土地の価値は下がらないので大きな格差。東北の津波被災地では、土地の価値が無くなった上、ローンの抵当が残っていれば身動きが取れないのでは。東北ではルミナリエはあり得ない。

夏以降、東京のデパートは客足の落ち込みが明らかに見えた。中国語をはじめ外国語があまり聞れず静かだった。戦争を煽った石原不況。始めての売り場なので去年との比較は出来ないが、神戸ではその影響は見られないと言う。いかにもアッパーミドルという人が多い。三世代連れ立っての買い物が多い。

稲作農業国になって以来、日本の土地神話の歴史は古い。土地価格が高く、工場や住宅建設に大きな負担。銀行は融資先の能力よりも担保の土地価格を重視する。土地の私有制度と価値意識がこれほど強くなければ、津波被災地の復興も放射能からの避難もかなり自由度が高くなるはずだ。郷愁と縛りは異なる。

12月4日
島薗進著「日本人の死生観を読む」読了。福島の被曝について著者の緻密なツイートを読んできた。http://twilog.org/Shimazono 多くの人が突然に命を奪われ、行方も知れない。被曝の恐怖を抱えたまま、異郷に彷徨う。隣国に拳を振り上げ戦争を叫ぶ。日本人のありようを根源から捉え返す時。

12月5日
阪神大震災の被災地神戸から京都、名古屋、篠ノ井経由で軽井沢へ帰路。神戸は復興賛歌ルミナリエ直前。米一粒も産まない都会の土地が復興を生み、豊かな農水産物を産み出していた津波被災地の土地は価値が無くなる。木曽谷の狭い斜め地に張り付くように建つ家々に住む人々にとって土地とは何だろう?

RT:木野龍逸 (Ryuichi KINO) ‏@kinoryuichi
江東区による竪川公園の行政代執行。公園を白い壁で囲って野宿者排除。一般の人も使えなくなる。別に公園の改修するわけじゃなく、単に野宿者を排除したいらしい。支援者が演説で、以前の代執行で野宿者が追い出されるのを見ていた中学生が、そういうことをしていいんだと思って野宿者を攻撃したと。

RT:木野龍逸 (Ryuichi KINO) ‏@kinoryuichi
承前)中学生の論理も無茶苦茶だが、現実に江東区がやっているのは、野宿者を攻撃した中学生と変わらないのではないか。支援者はまた、矢面に立っているマスクの職員らに、弱い立場のものがさらに弱いものを叩く、弱いもの同士で殺し合いをするのを止めたいと演説。まったく同意。

RT:木野龍逸 (Ryuichi KINO) ‏@kinoryuichi
江東区による竪川公園の行政代執行、職員らが突然、退去しはじめた。公園の入口を自分たちで塞いでしまったので、横の金網をよじ登って帰って行く。やってることが、ちょっとおかしくない?( #OurPlanetTV live at http://ustre.am/HWgJ )

RT:放射能を考える佐久地区連絡会(脱原発支持 ‏@STRKOO
ひとごとを他人事と思えない方々が 参加する市民活動。

MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
@STRKOO 20才の頃「水俣病を告発する会」に参加。「義によって助太刀いたす」という言葉に引かれた。でも、患者さん達の前で、何が出来たろうか。週間金曜日11/2号、石牟礼道子さんの言葉「悶えてなりと加勢する」・・・「でも患者さんたちに対しては、悶えるしか能がありませんでした」

12月6日
20才をちょっと過ぎて「水俣病を告発する会」に参加した時。「義によって助太刀いたす」という言葉に魅かれた。でも、患者さん達の前で、何が出来たろうか。週間金曜日11/2号、石牟礼道子さんの言葉「悶えてなりと加勢する・・でも患者さんたちに対しては。悶えるしか能がありませんでした」/続

前続/石牟礼道子さんの言葉「瞬間的に悶えている・・・一体化する時・・・魂が抜け出す」。一瞬の想像力とすら言う事も出来ない。近代的自我の対極、宮沢賢治の「おろおろ歩く」に通じるのかな。石牟礼さんと藤原新也氏の対談と写真「なみだふるはな」も是非。

奥に控えて日本を操作する米国が、この選挙で狙うのは集団自衛権、9条改憲、軍備増強、前線で米軍の肩代わりです。原発、TPP、増税などは「奥様が鼻をムズムズ」っとしただけで、霞ヶ関官僚が仕上げてくれる。改憲は言うなりに動く国会議員とマスコミに煽動される国民を増やさなければ通らない。

原発・TPP・増税推進の候補者達は、議員になっても見せ場がない。全てアメリカの指図で官僚達がやってくれる。邪魔しなければいいだけだ。靖国参拝、戦争煽動、日の丸行進、軍服を着て戦車や戦闘機に乗り、我こそ愛国者と叫びたいだろう。この選挙は、日本が戦争する国か戦争しない国かの分かれ目。

by maystorm-j | 2012-12-29 09:04 | 社会