人気ブログランキング |
<   2013年 07月 ( 1 )   > この月の画像一覧

2013年 07月 11日
田老のウニをいただく
3ヶ月近くこのブログを更新しませんでした。本業の方のブログをマメに書きたいという事もあったのですが、インターネットでの発言がどれほどの力をもつのか、地域社会では直接話しかけることや、紙媒体で発信する事の方が求められているのではないかということもありました。

また、参加している地元の市民運動の集まりで、会のツイッターでの発言があまりにも独善的なので、会員の間での議論を求めましたが、他の参加者からは「運動を立ち上げた中心メンバーが頑張って発言しているのだから、堅苦しい議論はせずに信頼して任せればいい」という発言ばかりが出て、議論は封じ込められました。そのような発言は県会議員を含む古参の運動家達からで、実際は自分が所属する会の公式ツイッターを見ていない事も判りました。議論出来るだけの情報を採りにいかず、議論を拒絶する、考える事を放棄する態度は、「放射能は安全」と言っている人達とどこも変わるものではありません。

さて、愚痴はこれぐらいにして本題です。

震災後に縁があって知り合いになった岩手の人がいます。ボランティアに行ったわけでもなく、お会いして話したのは一度だけ。手紙や電話が何度か往復。小さな町の仮設で一人暮らしをしているその人の、私が何かの役に立ったというわけでもありません。齢が同じで、同じ時代を生きて来たというかすかな同士感覚がお互いにあるのかな、と思っています。

昨年はその小さな町で、ワカメの生産が本格的に戻り始め、その人も加工場で働いています。同じ買い物をするなら知っているところから、という気持ちで取り寄せました。復興のお手伝いをするなんて考える必要もない、どこに出しても間違いなく売れるしっかりしたワカメとその加工品です。

昨日は取れ立てのウニをいただいてしまいました。昨年は全然とれなかったのが、今年は復活したと電話で聞きました。ゆっくりでも、少しずつでも生産が戻ってくる嬉しさが伝わってきます。ミョウバンやアルコールで加工していない、塩水に浸かっているだけの生ウニです。箸でそっとつまみ上げて、下の上でゆっくりとかすように味わって・・・・小さな木箱に整然と並んで「我こそウニ様でござる」光り輝いて威張っているスーパーのウニとは反対の、どこまでも謙虚な風情と味わい。

高台への移転が動き始めてはいるようですが、実際に移れるのは何年も先。そこでの暮しを、商店や公共交通網や福祉サービスが支えられるようになるのかも、不安が大きいことと思われます。子育て世代や働き盛りの人々は、既に仮設からばらばらに移っていき、残っている人達の焦燥感や不安、孤立感も想像できます。

いろいろな事を感じながら、私はただ見ているだけ。ウニに限らず、むしろいただいているものの方がずっと多い関係です。

by maystorm-j | 2013-07-11 06:08 | 社会