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2010年 09月 14日
Cocco さんの歌と言葉
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 3週間のブランクが空いてしまいました。厳しい暑さに負けていた訳ではありません。夏休みのない暮らしでいつもより忙しく、その中で他の二つのブログを優先してしまった結果です。

 写真は、秋の七草の一つ、クズの繁る斜面です。マメ科のつる性植物で、フジほどは高くのぼりませんが、3~4m ほどまで低木や下層植生を覆い尽くす勢いがあります。以前は、根からクズ粉を採ったり、つるを利用したり、家畜の飼料にしていましたが、今は伸びるにまかせて様々な害が出ています。アメリカ南部では日本から入った侵略的外来種として駆除に苦慮しています。冬の間、イノシシが根を食べようと斜面に1m ほどの大穴を掘るため、崩壊の原因になる事もあります。

 沖縄の名護市で市議選があり、辺野古の基地建設に反対する市議が過半数を占めました。北沢防衛大臣や仙石官房長官は、「これから説明をつくす」という趣旨の発言をしたようです。長年の葛藤の中で、名護市の住民が「説明を聞かずにいい加減な選択をした」というのでしょうか? 「これから説明」する内容は、「もっと金をばらまきますよ」という説明なのかもしれません。自民党の谷垣総裁は「この結果は民主党政権の責任だ」という趣旨の発言をしたようです。せっかく自民党が「札束と脅しで住民を黙らしておいたのに、鳩山が余計な事をするから住民が目を覚ましてしまったではないか」と言いたいのでしょう。二つの発言はラジオでちらっと聞いただけで、新聞で確かめようと思いましたが、休刊日ということで正確な発言を確認できませんでした。

 週末に上田で信州沖縄塾の学習会がありました。今回のテーマは「沖縄の祖先崇拝と供養の歴史的、文化的背景について」。その中で「序に代えて・・・」として講演者からCocco さんのエッセーが紹介されました。Cocco さんの歌は少し前、池田香代子さんのブログで紹介されてはじめて知りました。Cocco さんの公式サイトもご覧いただければと思います。学習会で紹介されたのは沖縄タイムスに連載されている「生まり島」というエッセーです。カミソリで切った手首の、流れる血を見つめているようなステージ。そのカミソリが両刃であることを、文章は突きつけて来ます。

 このエッセーの「沖縄」を「信州」に、もっとはっきり言うならば「軽井沢」に置き換えて、「海」を「山」に置き換えて・・・・沖縄ほどきつくはない、そのために気づきにくいけれど・・・軽井沢の歴史は百数十年におよぶ「避暑地」という名の植民地の歴史です。札束と政界・財界・スポーツ界、果ては皇室に対する権力とコネを動員してつくられた植民地。軽井沢駅前をはじめ、広大な土地を開発業者に奪われ、豊かな生態系は押しつぶされ、フェンスに囲まれたゴルフ場と高級別荘地になりました。縄文時代から続いた「道」の歴史と、そこに生きてきた人々の生業と暮らしは片隅に追いやられています。何よりも寂しいのは、札束とコネと権力にすり寄って行く植民地根性。沖縄で今起きていることは、日本中どこでも起きている、あるいは起きる可能性があることではないでしょうか。



 
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by maystorm-j | 2010-09-14 09:05 | 社会 | Comments(0)