2020年 01月 01日
子年について考える 寺山光廣 まだ正月気分の方もいるかもしれませんので、軽い話題「ネズミ考」です。ネズミ講ではありません。十二支の中ではもっとも軽量級。人間にとっては害の方が大きい動物が、なぜトップバッターに選ばれたのでしょうか。神々しくもなければ恐ろしくもない動物。牛の背に乗って一番乗りしたり、ネコを騙して 1 日遅刻させたという話も、ずる賢いイメージです。鼠算式に増えるというとおり多産で、子孫繁栄の象徴とされたのでしょう。 子供の頃、白いハツカネズミを飼っていたことがありました。臭いを気にしなければ、よく動く楽しい生き物です。垂直跳びの名手。小さな体で50cm ぐらいの高さまでジャンプします。軽井沢で見かけるのは茶色の毛色ですが、白、黒、まだらなど様々。七福神の中で五穀豊穣の神とされる大黒様に従い、米俵の上に座っているのは白いハツカネズミ。大黒様はもとをたどると、ヒンドゥー教のシヴァ神がインド仏教にとり入れられて大黒天となったもので、軍神・戦闘神と同時に財福の神だったようです。仏教寺院では台所の神様ともされて、のちに僧侶の妻を大黒さんと呼ぶようになります。 ややこしいのは大国主命との関係です。神仏習合で両者は一体とされました。大国主はウサギの話が有名ですが、野原でスサノオに焼き殺ろされそうなった時、地下の穴を教えて助けるのがネズミ。ハツカネズミは家ネズミですので、ハタネズミでしょうか。縄文時代からの竪穴住居の他に、弥生時代には穀物を貯蔵する高床式の建築が始まります。ねずみ返しと呼ばれる板がつけられていますが、防湿と同時に食害防止が必要で、木造建築様式の進化にネズミが貢献したようです。ネズミと張り合ったわけではないでしょうが、大国主命には子供が 180 人もいたそうです。
by maystorm-j
| 2020-01-01 08:28
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