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2016年 01月 16日
軽井沢 碓氷バイパスのバス事故と野生動物

昨朝15日は3時すぎに目が覚めましたが、4時にアラームが鳴るまでぐずぐずしていました。外の様子は特に騒がしくもなく、起きてラジオをつけるまで事故については知りませんでした。同じ町内とはいえ10kmほど離れています。碓氷の坂と言えば、古東山道の時代から知られた交通の難所です。群馬県の坂本宿(横川)から峠を越えるまで、標高差では700mほど登らなければなりません。いくつかの峠道が古来ありましたが、一番低い峠が今回事故のあった入山峠です。ヤマト朝廷の官道であった東山道はここを通っていたと言われています。


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江戸時代の中山道はもっと北を通っていました。軽井沢宿(現在の旧軽井沢)から北東へ、尾根道を坂本までの歩道です。当時から、地元の交流や女性旅行者、産品の物流は牛や馬が使い易い6~7km南の和美峠を利用していました。明治10年代の終わり頃から、軍事的要請もあって、馬車が通れる国道を3kmほど南に通し、合わせて鉄道を通しました。当時、国道は180あまりのカーブ、鉄道は26のトンネルという難所ですが、傾斜はバイパスほどきつくはありません。今回の国道碓氷バイパスは昭和の中頃、さらに2kmほど南にできて、時間は半分以下に短縮されました。旧国道は山肌に沿って緩い傾斜の長い道が作られていましたが、バイパスは大きなカーブがつづら折りに重なっています。大きくターンしながら滑るスキーゲレンデをイメージして下さい。群馬側から登ってくると(下り方向)どうしてもアクセルを踏んでカーブをクリアしていく走り方になります。路面の角度が時速40kmに設計されているのか、少し速度を上げると外側に引っ張られます。追い越し車線のある幅の広い道路ですので、積載量オーバーのトラックでもない限り、40キロで走っている車はありません。県境の入山峠から軽井沢の平地までは一気に下りますが、昼間であれば回りの景色からきつい下り坂であることが判ります。軽井沢側は距離も短く、大きなターンがとれずに急傾斜を下ります。直滑降に近い斜滑降を強いられると思って下さい。ループ橋を一ヶ所入れると傾斜はかなり楽になるでしょう。群馬県側とは、道路の設計理念や構造が異なりますので、ドライバーは運転の意識を変える必要があります。

平成に入って、さらに南を通る高速道路が出来ました。カーブが少なく、地形の凹凸をトンネルでクリアしていきます。バイパスと高速では5分程度の時間短縮で料金をとられることと景色の良さから、バイパスを使うこともよくあります。軽井沢まででしたら、以前は有料の自動車専用道でしたので、バイパス区間は信号もありません。佐久、上田、長野方面に行くのであれば、高速を使った方がずっと早く、疲れもガソリン代も少ないでしょうが、軽井沢、御代田、小諸北部の人はバイパスの方を選ぶ人も多いでしょう。


バスが落ちた道路北側はどちらかと言うと山側で、のり面に突っ込んでいれば、これほどに事故にならなかったかもしれません。ところどころに小さな沢の低地があり、運悪くそこに落ちたようです。事故の原因は判りませんが、このあたりは野生動物が多く、クマ、サル、イノシシ、シカ、カモシカ、キツネ、タヌキ・・・何でもいます。クマは冬眠中。サルは昼行性で軽井沢の群れの遊動域ではありませんが、時々群馬側の群れが上がってきます。周辺ではシカとイノシシの衝突事故はたびたびあります。ラジオの速報を聞いていて、最初に思ったのは野生動物をよけ損なったのかもしれないということでした。歩行者も自転車もいない道ですので、何かが飛び出してくることを想定して運転していません。特にシカは近年頭数が増え、群れで移動しますので、近隣の国道でも事故死しているのをよく見かけます。車が大破した話も聞きます。今回の事故原因はまだ判らないようですが、交通事故の面からも今後、野生動物との棲み分け対策がますます重要になるでしょう。



by maystorm-j | 2016-01-16 08:22


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