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2014年 06月 12日
ホントカシラ? ホンキカシラ?
d0164519_21351415.jpg山に生える野生の植物なのですが、庭に植えられたり、生け垣代わりに仕立てられています。むしろ山で出会うと、ああこれが本来の在りようなんだと気づかされるほどです。名前はサラサドウダン。サラサは更紗で、花の色合いから名付けられたようですが、難問はドウダン。ドウダンツツジの仲間ということですが、今回あらためて調べて、そのドウダンとは灯台から来ていると知りました。「灯台下暗し」の灯台なのですが、これもお恥ずかしいことに海辺に立っている背の高い「灯台」だと思っていました。あの灯台の強い光も直下には届かないからと・・・そう思っている人も多いのではないでしょうか? 正解は、昔の室内灯。時代劇で見かける、座敷に置かれた背の高い木の台の上に油を入れた火皿があって、灯心に火を灯すものですね。紙で囲った行灯と違って、火も油も見える状態の灯火で、火皿の真下は暗いというわけでした。

きつい色合いが多いツツジの仲間では、何とも優美な風情です。種明かしされてみれば、その名前もなかなか趣があります。この花は、どんな昆虫を受粉のために誘っているのでしょうか。昆虫の眼が人間と同じ色彩を捉えてるとは限りませんので、あるいはかなり違って、派手に魅力を感じる柄かもしれません。中にどれだけ美味しい蜜を秘めていても、外見でそれを印象づけないかぎり、今頃の花の多い季節では、昆虫が訪れてくれないかもしれません。

「人間は外見じゃなく、中身だよ」という人がたくさんいます。見た目に騙されてはいけないと諭す人も大勢います。人間を見る側の心得としてはそれでいいかもしれませんが、何かをアピールしたい側はそれでいいのでしょうか。原発反対や戦争に反対するデモや集会で、若い人達はけっこうそれぞれに明るい自分らしいと思われる格好で参加しています。外見でもアピールしています。

集会や講演会では、年輩者は地味な格好が目立ちます。普段着と変わらない格好、いやむしろ普段より目立たない作業着やジャンパー姿が多いようです。以前、左翼系の集まりでは、いつもはもっと「いい格好」をしている人も、「人民」らしく汚いなりで出かけることがありました。企業戦士として、スーツにネクタイで毎日過ごした団塊世代が、昨日までの自分を捨てて地味〜な姿に変身して、集会に出てきます。

その格好がほんとに自分らしいというなら、他人がとやかくいうことではないでしょうし、それがほんとにその人らしいのであれば、「格好よさも」自然に感じられるでしょう。でも、ただ目立たないなりをしているだけ、大勢に紛れていたい緊張感のなさだけが感じられます。講演会などでは居眠りをしている年輩者の姿が、最近は動画サイトで後ろ姿が映ってしまいます。先日の、国会の院内集会で、海外から来た講演者がビシッとスーツ姿できめて熱意のある話をする後ろで、居眠りをしている年輩参加者のジャンパー姿が映っていました。

市民運動の年輩者が、若い人の参加が少ないことをぼやきます。講演会を開くと平均年齢が70歳なんてことになりますが、ぼやいていてもしかたありません。自分たちの活動が、若い人を引き寄せる魅力に乏しいことを反省すべきです。中身もだいじですが、外見も注意が必要です。見るからに地味〜な群れ、個性の輝きを感じない集団。主催者側であるなら、お客様をお迎えするにふさわしい「なり」に気配りが必要です。講演をお願いする人よりは目立たない方がいいかなと考えながら、でもそれなりに礼節と緊張感のある姿で・・・そんな検証を出かける前にちょっとしてみます。

群れに埋没する外見を選ぶことは、群れの意見に同調する姿勢に通じるような気がします。講演の後の質疑や意見交換の場になると、その時のお話に調和する自分を語る人ばかりで、ディベートを避ける雰囲気が支配します。同じ意見の人がいるという安心感が欲しいのでしょうか。その裏に、社会的には少数者であるという不安があります。若い人達にはこれからの長い人生があり、子育てがあリます。ゴールが見えている年輩者以上に疑問も不安もあるでしょう。頂点に同調する姿勢では、彼らのためらいに応えることができません。集会や講演会を催してアピールし、賛同者を増やそうとしているはずです。それならどうしてアピールする力を持とう、若い人が魅力を感じる活動にしようと考えないのか不思議です。疑問や不安を避けてはいけません。いつも「無謬性」に立って同じ顔で現れる霞ヶ関に住人たちや、その体制を護衛する制服の人たちと、「地味〜な大衆」を装う群れが、重なって見えます。戦中の竹槍・バケツリレーの隣組からいまだに抜け出せないのでしょうか。

by maystorm-j | 2014-06-12 22:19 | 社会


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