2012年 12月 29日
選挙の敗北を考える  その3 反原発意識は深化しなかった   Twitter MaystormJournal 12月1日〜6日
11月27日から12月5日まで、仕事で関西にいました。神戸のデパートで展示販売でしたが、本来は仕事場にこもって作るのが本業ですから、売り場に10時間立ちっぱなしで、立ち寄る人に話しかけるのは得意な仕事ではありません。それでも来客や店員、社員食堂の雰囲気など、10月に行った新宿のデパートとの違いはいろいろ感じました。

後段のツイッターを書き写して、ここまでで6時。昨夜来の雪をかきにまだ暗い外に出る。30cm。この冬初めての本格的な雪だが、豪雪地帯の人が聞いたら笑うだろう。寒冷地のために融ける事がないので、少し丁寧に雪を積んでいたら1時間半かかってしまった。とりあえず人一人通れるだけでよければ30分で終る作業。一軒一軒やり方は様々だ。雪かきの後の朝風呂。風呂上がりに氷が浮かぶ水を浴びるのも、いつもどおり。残念ながら朝酒とは??

さて本題「選挙の敗北を考える」に戻ります。尖閣問題で戦争が煽られ、外国人客が激減し、売り上げも落ちた時期の新宿に較べると、神戸のデパートは明るく、売り上げも順調という事でした。元町という土地柄か、客層はアッパーミドルの中高年とその子女、若い家族連れは金持ちとは言えないまでも安定した暮しを感じさせます。女性のファッションもレベルが高いのですが、一様にブーツを履いた「プードル風に刈り込んだ羊の群れ」を感じました。もちろん、原発や放射能の話題も、直近の選挙の話も聞かれません。何人かの店員さんにそれとなく話題を振ってみても、原発の話を避けるというより、ただ「原発いやあね」という反応です。いじめいやあね、戦争いやあね、貧困いやあね・・・間違いなく善良な人々の正しい反応ですが・・・

関西ということで、現実感が薄いこともあるでしょう。避けにくい放射能汚染が身の回りにあるわけではなく、なんとなく福島やその周辺の食品に気をつければいいという程度であれば、電気代が上がることや経済が停滞するという論調の方に傾きます。健康や命と電気代や大企業の儲けを較べるべくもないのですが、健康や命の危機が現実感をもっていない状況におかれている人々には、その正論はとおりません。

信州では一番汚染された軽井沢に住んでいても、実際に汚染を測定している数字を見なければ実感が湧かないという事があります。福島で起きている事は、自分から証言を拾い、映像を探し、時には講演会に出かけて、想像力を全開にしなければなかなか理解できないこともあります。マスメディアのみの情報で作られた気分としての原発反対が多かった事を見落として、国民の過半数が原発反対なのだからと、選挙の争点に一点集約したのは、間違っていたのではないでしょうか。

反原発を争点として、有権者に選択を迫るためには、国民の意識の中でもっともっとその問題を深化させなければいけなかったと思われます。そのためには、我々自身が多様なメディアを駆使する必要がありました。同調する者ばかりが東京の一角に集まって声を挙げても、国民には「再稼働反対」というシングルイッシュー以上には伝わりませんでした。部分的にはかなりの汚染があった東京周辺でさえ、充分にそれが周知されていない状況にもかかわらず、西日本の国民がどんな意識にあるかなど、検証したのでしょうか。都合の良い現象だけを見て、全体を見失った選挙運動だったように思います。

マスメディアは当初から自民や維新の勝利を予想していました。それが、勝ち馬に乗りやすい国民の意識を操作するという側面はありましたが、一方のネットではそんなはずはない、反原発が民意だという楽観が強かったと思います。状況を冷徹に解析する事を忘れていました。

Twitter MaystormJournal 12月1日〜6日まとめ

12月1日
MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
阪神大震災の後、被災した土地の価値は下がらなかった。土地持ちは再開発で残るか売れただろう。復興繁栄は格差が大きい。東北の津波被害は土地の価値をなくした。防潮堤やかさ上げで価値を復活させるか、新しい土地か。住民は土地に対する思いの強さもあれば、被災した所有地の価値計算もあるだろう。

MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
@STRKOO 経済と生活の中身の問題?バブル崩壊後、羹に懲りてなますを吹いてきたのでは。金持ちの貯蓄は増え戦費へ、無貯金者も増大。荒療治だが高額所得者と金持ち老人の金を消費と生産の回路に引き出さないと、日本は沈没する。この20年間、日本のGDP停滞は異常だ。貧困の再生産回路。

11月29日 MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
@MaystormJournal @strkoo 昨日から神戸のデパートで展示。神戸は極端に格差が大きい都市。物が満ち足りている人々が隣で展示する高額な日本人形を買って行く。癒しを買う心を否定はしない。銀行に寝かすよりはいい。経済を回さなければ、餓死、自殺、貧困はなくならない。

11月29日 放射能を考える佐久地区連絡会(脱原発支持 ‏@STRKOO
@MaystormJournal 日本の富裕層360万人世界2位 資産8千万以上 バブル崩壊後、大企業優遇、金持ち優遇の政策が続き、貧困などの問題を引き起こしている。しっかりセィフティネットとして生活保護を機能さてながら、新自由主義、強いものだけ勝つ社会から転換することが 必要。

11月29日 MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
@STRKOO 生活保護等のセーフティーネットが弱いことは明らか。しかし貧困問題の解決は、働きたい人に仕事があること。働けない人も地域社会での役割を持てること。経済発展=新自由主義ではない。経世済民の道を地域で探ることも必要だろう。

11月29日 r-dan佐久 ‏@jinenyajp
@MaystormJournal @STRKOO 横から失礼いたします。グローバル経済から広い意味での地域内自給経済へ移行しないと貧困問題は解決しないでしょうね。協同組合運動や生産・消費提携運動などに未来がありそうです。

MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
@jinenyajp @MaystormJournal @STRKOO 価格を軸にした量販システムに対し、地域内で生産者と消費者が質を軸に流通を構築することは今後さらに拡大望む。一般消費の3割ぐらい?残りは輸出と流通販売のプロが広域で安定した供給。小売のプロが減ったと思う。

r-dan佐久 ‏@jinenyajp
@MaystormJournal @STRKOO 広い意味での地域内自給経済とは 「地域を超え、ある目的意識に基づいた産地と消費地を繋ぐ経済活動」です。表面的には一般的な産直との区別がつきにくいかもしれませんね。

MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
@jinenyajp @MaystormJournal @STRKOO 大手スーパーや量販店は一種の産地直送システム。複雑な流通で小売価格が高くなり、零細小売業とデパートは負ける。一方、自然災害や円高、外圧などのリスクを複雑な下請け、仲買仲卸、小売の重層構造が分散してきた事も。

12月2日
MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
原発に絞った選挙の争点は選択を複雑にしている。私はこの国が戦争をするのかしないのかの選択が問われていると思う。戦争は外からやってくるものではない。前線であれ銃後であれ、国民の一人一人が何かの役割を担って戦争は起きる。改憲、徴兵、派兵、戦争への道を鼓舞する勢力に勝たせてはならない。

原発も小泉新自由主義路線もTPPも背後にはアメリカの戦略。米中双方の政権が不安定だった時期を狙って、米軍産複合体は中国に対する挑発を日本にやらせた。イラク、アフガンの失敗で強まる米国内の批判をかわすため、日本を前線に送り、武器を買わせる。アメリカに踊らされる亡国の道を止めよう。

昨夜から冷え込んだ神戸元町駅前でビッグイッシュー3冊買う。長野県内では手に入らない。今年流行りはシングルイッシュー。一つの課題を追求する市民運動ではいいだろうが、国の未来を決める政治運動ではあやうい。状況を俯瞰し、全体を解析し、総合的な判断と方針を出すこと。

12月3日
土曜の晩は神戸市新開地の安宿泊。昔は浅草のような繁華街だったらしい。交通の便は良いが、元町に比べて人通りは少ない。震災の影響よりも、時代の変化によるのか。来週から神戸はルミナリエの季節。軽井沢でも電飾を施して人に見せるのが流行る。虚飾の眩さより、夜の港や沖に見える光、高原の星空。

阪神大震災の後、長田の零細家内工業、アパート住まいの貧困層や高齢者の生活再建は困難だった反面、復興が見込まれる土地の価値は下がらないので大きな格差。東北の津波被災地では、土地の価値が無くなった上、ローンの抵当が残っていれば身動きが取れないのでは。東北ではルミナリエはあり得ない。

夏以降、東京のデパートは客足の落ち込みが明らかに見えた。中国語をはじめ外国語があまり聞れず静かだった。戦争を煽った石原不況。始めての売り場なので去年との比較は出来ないが、神戸ではその影響は見られないと言う。いかにもアッパーミドルという人が多い。三世代連れ立っての買い物が多い。

稲作農業国になって以来、日本の土地神話の歴史は古い。土地価格が高く、工場や住宅建設に大きな負担。銀行は融資先の能力よりも担保の土地価格を重視する。土地の私有制度と価値意識がこれほど強くなければ、津波被災地の復興も放射能からの避難もかなり自由度が高くなるはずだ。郷愁と縛りは異なる。

12月4日
島薗進著「日本人の死生観を読む」読了。福島の被曝について著者の緻密なツイートを読んできた。http://twilog.org/Shimazono 多くの人が突然に命を奪われ、行方も知れない。被曝の恐怖を抱えたまま、異郷に彷徨う。隣国に拳を振り上げ戦争を叫ぶ。日本人のありようを根源から捉え返す時。

12月5日
阪神大震災の被災地神戸から京都、名古屋、篠ノ井経由で軽井沢へ帰路。神戸は復興賛歌ルミナリエ直前。米一粒も産まない都会の土地が復興を生み、豊かな農水産物を産み出していた津波被災地の土地は価値が無くなる。木曽谷の狭い斜め地に張り付くように建つ家々に住む人々にとって土地とは何だろう?

RT:木野龍逸 (Ryuichi KINO) ‏@kinoryuichi
江東区による竪川公園の行政代執行。公園を白い壁で囲って野宿者排除。一般の人も使えなくなる。別に公園の改修するわけじゃなく、単に野宿者を排除したいらしい。支援者が演説で、以前の代執行で野宿者が追い出されるのを見ていた中学生が、そういうことをしていいんだと思って野宿者を攻撃したと。

RT:木野龍逸 (Ryuichi KINO) ‏@kinoryuichi
承前)中学生の論理も無茶苦茶だが、現実に江東区がやっているのは、野宿者を攻撃した中学生と変わらないのではないか。支援者はまた、矢面に立っているマスクの職員らに、弱い立場のものがさらに弱いものを叩く、弱いもの同士で殺し合いをするのを止めたいと演説。まったく同意。

RT:木野龍逸 (Ryuichi KINO) ‏@kinoryuichi
江東区による竪川公園の行政代執行、職員らが突然、退去しはじめた。公園の入口を自分たちで塞いでしまったので、横の金網をよじ登って帰って行く。やってることが、ちょっとおかしくない?( #OurPlanetTV live at http://ustre.am/HWgJ )

RT:放射能を考える佐久地区連絡会(脱原発支持 ‏@STRKOO
ひとごとを他人事と思えない方々が 参加する市民活動。

MaystormJournal 寺山光廣 ‏@MaystormJournal
@STRKOO 20才の頃「水俣病を告発する会」に参加。「義によって助太刀いたす」という言葉に引かれた。でも、患者さん達の前で、何が出来たろうか。週間金曜日11/2号、石牟礼道子さんの言葉「悶えてなりと加勢する」・・・「でも患者さんたちに対しては、悶えるしか能がありませんでした」

12月6日
20才をちょっと過ぎて「水俣病を告発する会」に参加した時。「義によって助太刀いたす」という言葉に魅かれた。でも、患者さん達の前で、何が出来たろうか。週間金曜日11/2号、石牟礼道子さんの言葉「悶えてなりと加勢する・・でも患者さんたちに対しては。悶えるしか能がありませんでした」/続

前続/石牟礼道子さんの言葉「瞬間的に悶えている・・・一体化する時・・・魂が抜け出す」。一瞬の想像力とすら言う事も出来ない。近代的自我の対極、宮沢賢治の「おろおろ歩く」に通じるのかな。石牟礼さんと藤原新也氏の対談と写真「なみだふるはな」も是非。

奥に控えて日本を操作する米国が、この選挙で狙うのは集団自衛権、9条改憲、軍備増強、前線で米軍の肩代わりです。原発、TPP、増税などは「奥様が鼻をムズムズ」っとしただけで、霞ヶ関官僚が仕上げてくれる。改憲は言うなりに動く国会議員とマスコミに煽動される国民を増やさなければ通らない。

原発・TPP・増税推進の候補者達は、議員になっても見せ場がない。全てアメリカの指図で官僚達がやってくれる。邪魔しなければいいだけだ。靖国参拝、戦争煽動、日の丸行進、軍服を着て戦車や戦闘機に乗り、我こそ愛国者と叫びたいだろう。この選挙は、日本が戦争する国か戦争しない国かの分かれ目。
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by maystorm-j | 2012-12-29 09:04 | 社会 | Comments(0)


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