2012年 10月 01日
真夏の夜の夢・・・官邸前 /Twitterを読み返して
昨日のブログでは、2ヶ月前にTwitter で書いたことについてのコメントを載せようとしましたが、字数制限をオーバーしたようであきらめました。

7月の下旬は、原子力規制委員会の人事案が明らかになり、その構成員にいわゆる原子力ムラの住民が過半数をしめる事への反発が強まり、「再稼働反対」のワンフレーズに執着していた金曜日官邸前でも、「人事案反対」が叫ばれるようになります。規制庁・規制委員会の設立自体が、原発の存続を前提に、いかにして危険を回避し安全に運転するかというためのシステムです。それゆえ、問題は5人の委員の人選にあるのではなく、委員会・規制庁の存在そのものに反対です。たとえ何人かの良心的学者を委員に入れたとしても、経産省などで推進してきた役人が構成する規制庁が事務局である以上、委員会から原発の全面的撤退が出される可能性はありません。

金曜日官邸前行動を主宰する反原連の一部に対する疑念を以前から書いてきました。もともとは、NO NUKES MORE HEARTS を主宰すると言うミサオ・レッドウルフ氏の運動に対し、昨年春以来感じてきたことにあります。早川由起夫氏とのTwitter でのやりとりで少し触れましたが、この運動(家)の臍の緒が見えないのです。市民運動(家)は通常、過去に対する反省や検証、そこから来る思い、何を目標に、何を獲得したいのか・・・いろいろな出自や参加者の実体が見えて来るものです。しかし、この運動(家)からは、方法論しか見えてきません。表現方法に共鳴するもののイベントに思われます。その表現が一見革新的に感じられるのですが、怒りのドラムや強烈なサウンドや踊りにエネルギーを発散しながら、そこに真摯に語られるものや目指すものが空虚な事に気づきます。端的に言うなら、典型的なガス抜き運動です。

NO NUKES・・の運動スケジュールを見ると、他の市民運動の日程にぶつけて他で行ったり、一週間ずらして行動してきた事が判ります。若い人達が年輩者の多い市民運動や既成の組織が参加する運動に行かないようなスケジュールを組んできた事に気づきます。単にスケジュールが合わなかっただけかなとも思っていましたが、反原連になってからその意図する所が明確になります。シングル・イッシューで集約すると言う方針を掲げ、シュプレヒコールの内容やビラ巻きや旗を規制し、左翼の排除、多様な市民運動は他へ行けと、運動の独占を標榜していきます。「ここまでもってきた」人数だけを誇り、人間・大衆を操作するという意識が明らかになっていきます。

実際主催者がどうあれ集まってきた人々のほとんどは純粋に原発に反対しているので、IWJをはじめ、ネット動画は集まった人の熱気に押され、映像からは反原連の裏の顔が明確になる事はありません。しかし8月末頃から、ネットでは次第に反原連の本質に気づき異論が出始めるのですが、金曜日の行動に参加ないし共鳴して来た多くの人にはまだまだ見えていないようです。結果論ですが、運動を検証するための一つの視点として、運動が何を獲得したのか考えてみるといいでしょう。毎週毎週集まって、最大では自称20万人と言う運動の結果、何が獲得されたのでしょうか。運動の成果のごとくに宣伝された首相会見で何が変わったのでしょうか。結果を見れば壮大なゼロだったと言わねばなりません。

一生懸命に闘ったのに結果はゼロだったという事は残念ながら多くありますが、その事に対して何も検証・反省がないのであれば、その先はありません。ただ脱力感・無力感が残るだけです。見事なまでにガスを抜かれた状態が残ります。主催者の一部は、イラク戦争反対運動の頃から、そして何年か前に唐突に原発反対運動に転じた時から、すでにその意図をもって運動イベントを繰り返していたのではないかと考えています。

長続きさせるためという理由で、警察に協調し、自由な表現を封じてきた反原連の方法が、今多方面でほころびを見せ、人が離れていっている現状です。金曜日行動を賛美してきた人々はその行動を検証・総括をする時でしょう。自分の動機だけではなく、経過と結果を自分の目で確かめ考える時です。野田政権も自民党も官僚や背後のアメリカも、市民運動が政治構造に向わずに、矮小化され、沈滞していくのを確認しながら、極右に急旋回しています。真夏の夜の夢から早く醒めて、地に足の着いた運動を再構築していかなければならないときです。

Twitter では、ふるさとについて触れました。ふるさとのある人もふるさとを持たない人も、本来あるべき暮らし方に何らかのイメージがありそうです。時間を戻す事はできませんし、過去のいつ頃がいいとも言えません。現状のこれは違う、おかしいという事はいろいろあります。違うと感じる事がどんどん増えていくのは、年をとったせいか、世の中がおかしくなっているせいか。年のせいだといいんですが・・・。
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by maystorm-j | 2012-10-01 07:00 | 社会 | Comments(0)


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