人気ブログランキング | 話題のタグを見る
2011年 04月 18日
4/10 No-Nukes Demonstration TEAM CHINDON  4月18日 2011年
今朝書いた文章をなんども読み返しながら、なんでこんな事を書くんだろうと、これでいいのだろうかと・・・

農民なら自分が作った作物は「汚染されていません」と言ってほしい,シロと思いたい。それが一番です。しかし、福島県に限らず、隣県でもグレーなのは、農民自身が知っています。クロといわれたものを食べ続けると1万人に一人が癌になるとしたら、グレーでは10万人に一人かもしれません。しかし、その一人の子どもにむかって、「君は運が悪かったのさ」なんていえる農民は一人もいないでしょう。

水俣病の原因がまだ判らなかったころ、漁師は背骨の曲がった売り物にならない魚をネコにやったり、自家用にしました。しばらくすると、漁村からネコがいなくなり、人がふらつくようになりました。胎児には特に水銀が蓄積しました。いま福島周辺で、農家はグレーな野菜をたくさん食べているでしょう。農家の子どもも、授乳中や妊娠している若いお嫁さんもことわれないかもしれません。「安全だ」「風評に惑わされるな」という宣伝に、善意の消費者は「食べる事で応援します」と言って、市場で買いたたかれ、他の産地のものより安くなっているのを買っていきます。その声に押されて、農家は出荷し続けますが、もちろん収入は落ち込みます。

これがはたして農家を応援する事になるのでしょうか。いちばん悲しいのは、グレーである事を知りながら、出荷することになる農民の、生産者としてのプライドを崩壊させてしまう事です。むしろクロと判定されて、補償をもらう方がいいとと思うようになるのも、悲しい事です。応援するなら、農民と一緒にグレーと判定された野菜をトラックに積んで、霞ヶ関や東電本社にぶちまけ、正当な値段で買い取れと要求することかもしれません。


暗い文章が続きました。

こんなのもあります〜〜

4月10日、高円寺界隈の反原発デモに登場した、TEAM CHINDON ジンタらムータです。
http://www.youtube.com/watch?v=BDuIVvUdoUE&feature=related
YouTube には他にも何曲か。

野坂昭如さんの歌「マリリンモンロー ノーリターン」・・・暗いです。居心地のよい自虐、我が世代の底に流れているもの。
でもデモ、「高円寺、行きて〜〜!!」

野坂さんの世代、私より一世代上ですが、「高円寺」に近いのかもしれない。ちょっと紹介するのが迷う「大脱走(にっぽん大震災心得)」という歌があります。

これらの歌が世に出たのは、野坂さんが40代、団塊世代の私たちが20代半ばでしょうか。その頃は、「こんな世の中 誰がした」と、ずっと上の世代の責任を問うことができました。60を過ぎて、今は「高円寺」で責任を問われる世代です。数年前、若い人たちの貧困を世に訴えた「高円寺」の人たちは、古い世代に反発してか、デモをパレード、ビラをフライヤーと言い換えていました。そうだよなあ、昔デモをしていた世代が今は、若い人たちを派遣として使い捨てにしているんだから、反発するのも当然だよね。

それにしても、団塊世代って芸がない。牧羊犬の言いなりに動く羊の群れみたいです。

by maystorm-j | 2011-04-18 11:50 | 社会


<< 加害と被害の関係 その2・・・...      崩壊する神話 その2 食の安全... >>