2011年 04月 11日
放射能汚染された農地の再生 飯館村  4月11日 2011年  
福島原発周辺で、放射能汚染された農地に、政府は作付けの制限を行おうとしています。野菜の汚染が見つかった始めのころは、原発から飛散した放射性物質が葉などの表面についていることで、食べて体内に入ることが危ぶまれていました。洗えば落ちるのは、表面についているものですが、葉は呼吸や炭酸同化作用で、外気を取り込みますし、根からも水を吸い上げます。植物体内に入った放射性物質は洗っても落ちません。農地の土や水・空気の汚染と収穫物の汚染の関係は,今のところ私にはわかりません。周囲の環境よりも汚染が低いのか、濃縮されるのか、放射性物質の粒子の大きさによっても違うでしょう。たぶんはっきりしないので、政府も暫定的な基準でしか制限出来ないのだと思います。

汚染農地を抱える飯館村長から、バイオ燃料の原料になり、放射能を除去する能力の高いヒマワリやナタネの栽培が出来ないかという表明がでています。「風の谷のナウシカ」にも出ていた(らしい?)のですが、汚染物質から農地を浄化する可能性があり、「菜の花プロジェクト」として、各地で取り組みが始まっているようです。逆転の発想とでも言いますか、可能性を感じる提案だと思います。

しかし、今年に限っては、ちょっと待った方がいいのではないでしょうか。あと一月半もすると、梅雨の季節になります。土壌中の放射性物質が雨に洗われて流れ出し、水系や海を汚染するでしょう。今は急いで地表を全面的に覆うような植物を植えて流出を防ぐ方が良さそうです。
汚染からあまり月日が経たないうちは、比較的表面に近い部分が強く、下層の土は汚染が低い可能性があります。耕さずにそっとしておいて、原発からの飛散が落ち着いたら、表層土の入れ替えなども可能かもしれません。深いところまで汚染が進まないように、耕転が必要な植物や、根の深い植物は避けた方が良いのではないかとおもいます。
ヒマワリの種は、野生動物とくに野鳥に好まれるエサです、動物が食べると放射能は濃縮され、移動や渡りで思わぬ所へ運ばれる可能性もあります。
立ち入りが制限されるような汚染度の高いところでの農作業は危険です。出来れば吹き付け播種のような方法がとれるものがいいと思います。

これらのことから、今年は急いで牧草を蒔くのがいいのではないでしょうか。何回か収穫出来て、機械収穫で、ウシの飼料に見られるような円柱形のかたまり(ロールベール)が簡単に出来、ラッピングも容易ですから、搬出し保管しやすい利点があります。その間に、バイオ燃料作物の安全性検討やプラント作りを進めて、来年以降、安全なら取り組む方がいいと思います。汚染の激しいところは、表土をはぎとって、客土する必要があるでしょう。水田の作付け制限だけでなく、耕転をやめたり、水を不用意に入れない方がいいと思います。
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by maystorm-j | 2011-04-11 12:59 | 社会 | Comments(0)


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