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2011年 03月 13日
テレビを消しませんか?   3月13日 2011年
3ヶ月ぶりに書きます。年末に仕事場の引っ越しやら、展示会が続いたりで、すっかりご無沙汰してしまいました。

テレビのない暮らしをすでに10年近く続けています。韓流ドラマもXXX48とやらも見た事はありませんが、それで困ったことは一度もありません。仕事中、というか一日中ラジオはついています。しかし、真剣に聞きたいと思う番組はせいぜい十分の一ぐらいでしょうか。ラジオで気にかかる報道があれば、インターネットで確かめます。時間はかかりますが、いくつかの雑誌で少しはまともな解説を読む事も出来ます。マスメディアの記者や解説のいいかげんさがすぐに判ります。

原発で事故があるたびに、マスメディアには「御用学者」が動員されるようですね。ラジオでもいろいろ出てきますので、きっとテレビではここぞとばかりにデバッていることでしょうね。きっと「念のために早急な避難を」と付け加えながら、「測定された放射能は健康に被害が出る量ではありません」と言っていることでしょう。

しかし、すでに検査しただけでも20人ほどの一般人が被爆しています。被爆の可能性がある人を全員検査したら、人数はずっと増えるでしょう。原発から4kmほど離れた病院にいた方々が多いようです。広河隆一さんから原子力資料情報室によせられた情報ではその病院に、広河隆一さんらが行って測定したら、「1000マイクロSV(1mSv)まで測れる放射能測定機の針が振り切れた」そうです。広河さん自身の報告をおしらせするべきところですが、とりあえず原子力資料情報室の記事を紹介します。

マスメディアの報道で連発される「健康被害が出るほどの放射線量ではない」というのは、どういうことでしょうか? 専門家ではないので、素朴な疑問をあげてみます。

放射線量の測定は、その測定時に飛び交っている一時間あたりの放射線の量ということでしょう。「健康被害が出る量」かどうかというのは、浴びる放射線の累積量なのではないでしょうか。原発で働く人は、累積量がわかるバッジのようなものを付けているはずです。放射能汚染された土地を一時的に通過するのと、今後ずっと住み続けるのとでは、累積量はまったく違ってくるでしょう。

放射線の発生源が原発内に限られていて、今後封印する事が可能であれば、周囲の放射線は減っていくでしょうが、放射線を発生する放射性物質が外部に出ているのであれば話は違ってきます。細かい微粒子になって飛び散っていれば、それを体内に取り込んでしまう事もあるでしょう。体内の一部で大きな累積被曝量になる可能性があると思います。検査で被曝を確認された方々の中には、衣服を処分し、体の洗浄をされた人もいたようです。

放射性物質の微粒子は上空を移動し、数百キロ離れたところで雨とともに降り注ぎ、ホットスポットと呼ばれる汚染地域が出来る可能性もあります。

マスメディアの報道は、政府、電力会社、御用学者の言葉をなぞっているだけではないでしょうか? あるいは良心的に「パニックを避けるために、表現をソフトに」と思っているのかもしれません。 先に紹介しました原子力資料情報室が行った昨(12)日本(13)日の記者会見を動画で見る事が出来ます。

原発、公害、薬害について、政府、学者、マスメディアがどれほどのウソと隠蔽を繰り返してきたことか、いまさら言うまでもないことでしょう。テレビを消すと、見えてくることがたくさんあるはずです。

by maystorm-j | 2011-03-13 20:40 | 社会


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