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2010年 06月 13日
梅雨入り直前?  6月13日 2010年
 
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春、林の高い樹々や比較的大きな草が葉を繁らせる直前に花を開くフデリンドウです。写真は3年前の5月初旬に撮ったものですが、今年はその時期、沖縄問題に目を奪われていて、見逃してしまいました。花が少なかったのかもしれません。今年の春は寒暖のゆらぎが大きく、季節の移行が遅れたようです。梅雨入りも遅れ気味です。

 都会に住む人にとって天気の変化は、その日その日の服装選びとか、洗濯ものの干し方の問題のようです。ラジオで天気予報を聞いていますと、今日は「上着を着ろ」「長靴をはけ」「折り畳み傘、いや大きな傘を持て」「今日中に洗濯しろ」・・・お天気キャスターと呼ばれる女性たちがこまごまと指示を出します。「生活感のある女性の細やかな眼」を売り物にしているのでしょうか。子供に何から何まで指示を与える過保護・過干渉な親のようです。

 東京生まれの東京育ちですが、20代前半に都会を離れ、30年あまり前に信州に移り住みました。都会暮らしを論じる資格はないかもしれませんが、都会にも様々な暮らしがあるのではないでしょうか。雨が降ってもほとんど濡れる事無く出勤できる人もいれば、洗濯物の乾燥機を持っている人もいます。「春雨じゃ、濡れて参ろう」なんて、粋な人もいるでしょう。たまに東京に出ると、電車の中でダウンジャケットを来ている人の隣に半袖の人がいるのを見かけます。寒さ暑さに対する感覚や好みに個人差があるのは当然でしょう。

 私の周囲に多い農業者にとって、霜注意報は天気予報の中でも重要な情報です。特にこの春のように寒さのぶり返しが多いときは、眼が離せません。気温や降雨の予報も重要な事は言うまでもありません。「お天気キャスター」からは、「霜よけをしろ」「消毒散布は無駄になる」「苗の植え付けをしろ」などという指示は出ません。あたり前のの事ですが、自分の農業環境や作物・品種等々から、自分で判断するしかありません。情報を受け取った後は、自己判断と自己責任です。

 毎日何度も繰り返される天気予報の「懇切丁寧な指示」は、いつの間にか受け手の自然に対する観察力、判断力、自己決定力を削り落としてはいないでしょうか。みんなが一斉にコートを着たり脱いだり、布団を干したり洗濯をしたり、指示された通りに暮らすのは気楽なのかもしれません。雨に濡れたり風に飛ばされたり、不快な出来事は自分の失敗ではなく、予報がはずれたせいにすれば自分を納得させられます。危機に対する回避力・処理能力が落ちて、恐怖心や依存心ばかりが強まりそうです。情報はきめ細かく正確なほど良いのですが、自分の「暮らし能力」を高めるためにも情報を受け取った後の思考と実践は個人に委ねていただきたいですね。

by maystorm-j | 2010-06-13 07:27 | 暮らし


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