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2021年 02月 18日
黄昏の銀座
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丸一年ぶりの展示会。東京銀座三越です。月曜日は30分早く会場を出て、銀座通りをゆっくり見ていました。黄昏の銀座。なんだか歌の文句のようですが、黄昏時というより、黄昏てしまった銀座という感じで、人通りは去年の10分の1です。往復の新幹線も乗車率は15%程度。デパートの中は、視界に入る来客は数人。チョコレート売り場も日曜日で閉まり、閑散としていて、ローラースケートでもしたい気分。売上は去年の3分の1ですが、腐るものではないので作ったものはいずれはけるでしょう。同じフロワーの他の出品者も例年の半減という状態。去年の同じ時期に展示したときは中国からのお客さんが最後の賑わいで、売上の8割が外国人。今回は日本のお客様ばかりでした。来店者はぐんと年齢が下がっています。購買力のある年配者が外出を控えているせいでしょう。

売り場でも株価3万円が話題で、店員さんと話していいるとバブルという指摘が出ますが、30年前に比べてバブル感は全く感じられません。株価3万円で銀座はがらがら。バブルで踊った中産階級そのものがなくなってしまったのか、元気に踊った人々が高齢化してしまったのか。GDPはマイナスで所得も土地も物価も上がらず、株価のみが官製相場で上昇、ってこの後どうなるんでしょうか。売り場にいると周囲はみんな年下の世代で、つくづく我々高齢者は彼らに申し訳ないことをしてきたんだと実感します。デパートの売り場も、経団連の言う請負型・業務委託型を先取りするように、直営からフロワーを小さな中間業者に請け負わせることが進んでいるようです。リスクを取らない経営なのでしょうが、それは小さな業者や生産者にリスクを付け替えているだけ。お客様は買いたいものを探すのに、あちこちに分散したメーカーの売り場を歩き回らなければなず、例えばグラスを買いたいと思っても、グラス売り場ではなくグラスを扱っている各テナントや作家の展示会場を見て回ることになります。洋服などかさばるものは各メーカーが持つデパートの限られたスペースは小さく、贔屓のメーカー直営店に行った方が品揃えが豊富でオーダーも早く届くことになるでしょう。縮小・貧弱化の負のスパリラルにはまっているようです。


# by maystorm-j | 2021-02-18 09:10 | 社会
2021年 02月 09日
脱成長というスローガンの脱力感
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写真は名も知らないただの枯れ草ですが、雪を背景に長い枯葉が意外と力強い。

日本経済の成長が止ってからすでに30年。その間に他の国々でも、様々な経済のクライシスが起きましたが経済成長は止まらず、今やOECD諸国の中で国民一人当たりのGDPや賃金は下がる一方で、すでにお隣の韓国に抜かれています。所得は伸びない反面で、消費税を考慮するとむしろ30年前より低く、その上に若い世代に付けを回す借金ばかりが膨大な額に増えてしまいました。そんな状態しか知らない40歳前の人々が国民の半数。その上の現役世代は、とりあえず現状にしがみついて働くしかなく、さらにリタイア世代の多くは退職金と年金で逃げきれると思っているようです。わずかばかりの危機意識を持っていた左派・リベラルの人々も30年間の無力・無展望の果てに、現状を肯定する逃げ場を探して、MMTだの脱成長だのと言い始めています。

脱成長と言うとすぐに「江戸時代の暮らし」「縄文時代の暮らし」に戻るなんて嫌だと言う反応が、新自由主義経済の勝ち組国民から返ってきます。夢の世界ディズニーランドより、一泊二日で江戸時代や縄文時代を体験できるテーマパークがあれば面白そうですが、もちろんそこが日本の目標点ではないでしょう。去年の春頃、アーミッシュの暮らしぶりをたまたま研究に行って数ヶ月帰ってこれなくなった安富歩さんが連続で現地レポートしているのを聞きました。社会が大きく変化する時、モノやサービスの質的変換、生産システムの変換を必要とする時に、脱成長というスローガンは内容に対するイマジネーションにつながらず、ウケが悪い気がします。社会を変えていこうという意思も脱力しそうです。長年煩わされたアレルギーも、年齢とともに異物に対する反応が鈍くなりました。60過ぎて次第に花粉症が軽くなりましたが、それって免疫力が低下しているんじゃないかと心配。くしゃみしていても元気な方がいいなあ、というのは命に別状がない程度のアレルギーだからかもしれません。

脱成長という言葉が受け入れられるのは比較的高齢世代ではないでしょうか。現状維持の逃げ切りができそうな世代。その下の世代は上を見ながら、自分たちの老後はあんなわけにはいかないだろうとうすうす感じています。すでに大企業でも始まっていますが、終身雇用の正社員制が崩れていけば痛切に感じるようになるでしょう。バブル崩壊後の日本しか知らないさらに若い子育て世代はもう諦めているのか、運が良ければ親の資産で少しはいい思いができるのか。逃げ切り世代の年寄りは、子供に援助できれば気分がいい。こんな社会を残していく無念さ、申し訳なさを感じることなく、テレビ見て呆けています。しかし、脱成長では増える年寄りを何人の働き手で支えなければならなくなるのか。絶望的な数字が見えています。肩の力を脱力するのはいいのですが、足腰まで力が抜けてしまっては日本社会が維持できません。クオリティー・オブ・ライフという視点から、どんな形の成長が可能なのか。菅政権がサッチャー主義をとることが見えてきた今、いろいろな意識や仕組みが日本と異なる北欧特にスウェーデンと比較して考えようと思っています。



# by maystorm-j | 2021-02-09 08:21 | 社会
2021年 01月 30日
散りそこなったイロハカエデの紅葉に雪

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この冬は寒い。たしかにダラダラといつも寒い。最低気温が氷点下10度前後の日が3~4日続いては、ちょっと暖か目のー5度の日が2~3日あって、また寒くなります。昨日から寒いサイクルに入っていますが、しかし大寒波襲来と騒がれるような、氷点下15度以下になったことはありません。正月前後にあることが多い、凍結している地面の上に水が溜まるような真冬の土砂降り雨もありません。


日本海側では1日で積雪1mという大雪がありましたが、内陸の軽井沢ではまだ雪かきは1度だけ。しかし、小雪が舞うことが多く、気温も上がらないので今も10cm程度の根雪状態です。その根雪が気温や湿度の急激な変化を和らげているようにも感じます。GoToキャンペーンとかいう後先を考えない政策で全国にばら撒かれたウィルスが、今年に入って長野県でも多数の感染者を発生させましたが、それも今は少し収まっています。極端な気象現象を恐れるのと同じように、人為による極端な動きには意図していない副作用が起きるようです。意図してはいなかったが、専門家ならずともその副作用が起きるという想定は一般の人にも明らかでした。無力であるがゆえに見えることも、力を持つ立場では見えないことがあります。


写真は、散らずに枝に残る紅葉したカエデに雪が積もっています。イロハカエデの葉は、緑から黄色そして赤くなって散るもの、緑が濃くなって赤く変わり散るもの、赤の後で茶色に枯れて散るもの、注意してみていると様々なサイクルがあるようです。このように、赤くなったまま散らないということも稀にあり、はてどうしたんだろうか?いきなりの寒さでフリーズドライ状態で動きが止まってしまたのかもしれません。



# by maystorm-j | 2021-01-30 08:14 | 自然
2021年 01月 28日
デタラメですが賑やかな冬の寄せ植え
デタラメですが賑やかな冬の寄せ植え_d0164519_04592051.jpg霜が降りる前に室内に避難させた鉢植えですが、もともとそこに植えられていたのはピーマンとパセリ。茎とわずかな葉だけのこの2種だけではいかにも寂しい。道端にこぼれ種から芽を出していた季節外れのナスターシャムを足しておきましたが、やっと一つ花を咲かせました。本来の開花期からは半年のズレ。暮れに、ホームセンターで売れ残り、枯れる寸前で値引きされていた西洋サクラソウ3株と新しいパセリを1株足して、なんだか訳のわからない寄せ植えの鉢になりました。


写真では上部が写っていませんが、中央で背丈の高いピーマンはすでに3年目で、このまま生きながらえていくと、草から木になるかもしれませんが、毎年背丈が伸びることもないのでただの古ぼけた草のままかも。パセリというのは食材としては、わざわざ店で買うほどのことはありませんが、ちょっとつまんでスープや肉にかけたりと、室内にあれば便利なものです。冬の方が香りが強い。



# by maystorm-j | 2021-01-28 05:00 | 暮らし
2021年 01月 26日
この冬最初の雪かきで、ママさんダンプ最後の働き

この冬最初の雪かきで、ママさんダンプ最後の働き_d0164519_07420072.jpg

この冬最初の雪かき。大雪に悩まされている日本海側に人々からすると、信州の雪ってその程度かと思われそうですが、本格的な冬型の気圧配置の時は、西や北に連なる高い山で雪を落として、内陸の軽井沢には冷たく乾いた風が届くばかり。小雪は降りますが、この程度の雪が積もっている方が気温も湿度も安定していて、むしろ体にはいいかもしれません。COVID-19の感染拡大も、佐久地方や飯田地方、松本市など、県内では雪が比較的少ない地域で起きているようです。

金曜日から降り始めた雪が土曜の未明には20cmほどに達し、しかも南岸を通る低気圧の影響で降った気温高めの湿った雪です。降る先から自重で沈んでいきますので、粉雪だったら3~40cmに達したでしょう。明るくなってきて、さあ雪かきだと張り切って外に出たはいいが、雪かき道具がない。プラスティックのスコップ型のものは作業小屋の壁に掛けてあったため、昨年6月の火事で跡形もなく焼けてしまいました。夏の間、なんでも売ってるホームセンターといえども、流石に雪かきはおいていませんし、跡形もないため喪失感はなく、雪が積もるまで思い出すこともありませんでした。大きすぎて外に出してあったママさんダンプだけが残っていて、横の道の雪かきはなんとかそれで。雪のあまり降らない地方の方は、「ママさんダンプ」というユニークな名前の道具を知らないでしょう。

スコップに比べると縦横3倍ぐらいの大きさの赤い部分に両手で押せる鉄製の柄が付いています。ズズズと押すと雪が上に積み上がっていき、その量はスコップ型の10倍。雪を捨てるところまで押して、勢いよく押す力をいきなり逆に引くと雪はその先に落ちます。捨てる先が空いていないところでは持ち手を立てると、ダンプカーのようにその場に積んできた雪が落ちます。手動のブルドーザー兼ダンプカーのような機能を持つ、優れた道具ですが、これを雪国の屋根の上で扱っているのはきっと雪かきのプロフェッショナルに違いありません。外に出したあったため、紫外線でプラスティックが劣化し、今回の重たい雪で割れてしまいました。横に見える持ち手が曲がった雪かきスコップは、開店時間にホームセンターで買った新しい道具です。



# by maystorm-j | 2021-01-26 07:44 | 社会