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2021年 01月 26日
この冬最初の雪かきで、ママさんダンプ最後の働き

この冬最初の雪かきで、ママさんダンプ最後の働き_d0164519_07420072.jpg

この冬最初の雪かき。大雪に悩まされている日本海側に人々からすると、信州の雪ってその程度かと思われそうですが、本格的な冬型の気圧配置の時は、西や北に連なる高い山で雪を落として、内陸の軽井沢には冷たく乾いた風が届くばかり。小雪は降りますが、この程度の雪が積もっている方が気温も湿度も安定していて、むしろ体にはいいかもしれません。COVID-19の感染拡大も、佐久地方や飯田地方、松本市など、県内では雪が比較的少ない地域で起きているようです。

金曜日から降り始めた雪が土曜の未明には20cmほどに達し、しかも南岸を通る低気圧の影響で降った気温高めの湿った雪です。降る先から自重で沈んでいきますので、粉雪だったら3~40cmに達したでしょう。明るくなってきて、さあ雪かきだと張り切って外に出たはいいが、雪かき道具がない。プラスティックのスコップ型のものは作業小屋の壁に掛けてあったため、昨年6月の火事で跡形もなく焼けてしまいました。夏の間、なんでも売ってるホームセンターといえども、流石に雪かきはおいていませんし、跡形もないため喪失感はなく、雪が積もるまで思い出すこともありませんでした。大きすぎて外に出してあったママさんダンプだけが残っていて、横の道の雪かきはなんとかそれで。雪のあまり降らない地方の方は、「ママさんダンプ」というユニークな名前の道具を知らないでしょう。

スコップに比べると縦横3倍ぐらいの大きさの赤い部分に両手で押せる鉄製の柄が付いています。ズズズと押すと雪が上に積み上がっていき、その量はスコップ型の10倍。雪を捨てるところまで押して、勢いよく押す力をいきなり逆に引くと雪はその先に落ちます。捨てる先が空いていないところでは持ち手を立てると、ダンプカーのようにその場に積んできた雪が落ちます。手動のブルドーザー兼ダンプカーのような機能を持つ、優れた道具ですが、これを雪国の屋根の上で扱っているのはきっと雪かきのプロフェッショナルに違いありません。外に出したあったため、紫外線でプラスティックが劣化し、今回の重たい雪で割れてしまいました。横に見える持ち手が曲がった雪かきスコップは、開店時間にホームセンターで買った新しい道具です。



# by maystorm-j | 2021-01-26 07:44 | 社会
2021年 01月 22日
日の入りを逃した黄昏時の八ヶ岳   狙いすぎた表現の卑しさ

日の入りを逃した黄昏時の八ヶ岳   狙いすぎた表現の卑しさ_d0164519_08275597.jpg

またまた日没には遅刻でした。そろそろかなと思って作業の手を止めて、車のエンジンかけて、上の開拓農地なら誰にも会わないだろうと着替えをサボって出かけてみれば、太陽はすでに八ヶ岳の向こうに沈んでいました。夕日がまださしていたらきっと山はシルエットになり、雪は映らなかったでしょうが、この状態では雪模様を見分けるほどには写りません。中途半端。時間は5時過ぎ。冬至から1ヶ月ほどで、日もかなり延びて来ましたが、仕事を終了する時間ではないので、落ち着いて撮影とはいかず、何もかもが中途半端に終わります。


ずっと昔、もう45年前になりますが、「暮れそうで暮れない黄昏どきは」と軽快なリズムで南沙織が歌っていました。今、改めて聞き直してみると、上記の部分を二回繰り返すところだけがリズミカルで、ほかのところはむしろしっとりと歌っっています。しかし、しっとり部分は全く記憶に残らず、黄昏時の印象とはかけ離れた冒頭の部分だけが鮮明に残っています。事実や思いを忠実に描写することばかりがアートじゃないよということでしょう。もっと自由に表現したいですね。


StayHome でYouTubeを見る人が爆発的に増えたと言われます。チャンネル登録する人の数や視聴される回数によって広告掲載収入があるらしく、人数を増やすためにいかにも癒されますといった動画や事実とは無関係に人々の欲求におもねった卑しさが感じられます。写真を撮っていてもそれを感じることがありますが、動画は意外に突き放して見ることが難しいようです。プロである限り、狙いを的確に表現したいのは、絵画、動画や写真でも鍋作りでも同じですが、そこにべったりへばりついてしまうとアザトイ表現になりそうです。




# by maystorm-j | 2021-01-22 08:39 | 社会
2021年 01月 21日
冬の黄昏時は寂しい。  感染拡大に対する規制

冬の黄昏時は寂しい。  感染拡大に対する規制_d0164519_08350470.jpg一昨日は1日氷点下の真冬日。5時ごろから冷え込んで−10度。今朝もそのまま−10度が続いていますが、冬型の気圧配置というよりは大陸から移動してきた高気圧に覆われているためらしい。また低気圧が来て、天気は変わりそうですが、そんな時の方が内陸の高冷地では雪が降りそうです。


この冬は、あまり鮮やかな夕焼けを見ていないような気がします。窓のない作業部屋に引きこもっているので、気がつかないだけかもしれません。COVID-19の感染拡大で経済活動や車が減り、大気の汚れが少ないのかもしれませんが、長野の田舎まではたしてそういえるのでしょうか。夕食の香りでも流れてくればいいのですが、写真だけではちょっと寂しい黄昏時の風景です。


黄色と昏(くらい)でたそがれと読める人はもう少ないかもしれませんが、空が青から黄色く薄暗くなったという意味は判ります。なぜ、それをたそがれと読むのか。江戸時代以前は「たそかれ」と濁らなかったそうです。仕事から帰って来る人に向かって、誰ですかあなたは?という問いかけをする時間だった。朝、まだ薄暗い時間を「かわたれどき」(彼は誰時)というのも、そんな時間に通る人に向かって、あなたは誰ですかと問いかけたから。小さな社会の安全を守るための民衆の自衛手段だったので、取り囲まれて詰問されればきつい言葉でしょうが、黄昏時、彼は誰時という言葉になると印象はずっと柔らかくなります。


小さな共同体がその安全を守るために異人・異物を排除する行動には、様々な問題があります。より大きな共同体、多くの場合は国家が定める法の範囲を越えて規制することが許されるのか。条例による規制から暗黙の取り決めまで、いろいろの段階があります。人々の移動が盛んになり、職業の選択も自由になると、共同体内での合意形成は簡単にはいかなくなります。多様性こそが発展のエンジンなのですが、今回の感染拡大のように守りに入る時には、多くの軋轢をうむでしょう。きめ細かい調整と合意形成をせずに、いきなり規制の網を被せると、共同体の構成員の間で利害の衝突から、力による排除が起きます。法律の範囲を超える規制をかけられる側の中には、生き死にの問題と感じる人もいます。規制を守らない人が周囲にいることで、生命の危険を感じる人もいます。どちらのリスクもその大きさを判定して比較する必要がありますが、今回はどうも後者の感覚が実情以上に過大評価されているような気がします。なぜそうなるのかを考えると、医療行政が、前の緊急事態宣言後に想定しえたリスクに対して、十分な対策を講じなかったことにありそうです。



# by maystorm-j | 2021-01-21 08:35 | 社会
2021年 01月 18日
日本では季節性インフルエンザ並みの死亡者数に達するCOVID-19       寒冷前線の置き土産
晩秋から急激に増えたCOVID-19の感染者数、日本では死亡者数が毎年の季節性インフルエンザ並みになってきました。日本は検査数が極端に少ないために、実際の感染者数は統計の数字よりかなり多いと思われます。死亡者数はそれに比べると実態に近いのではないでしょうか。季節性インフルより怖れられている理由はというと、治療薬が少ないことと、重症化が急激で予測できないことでしょうか。後遺症については、いろいろな症状が報告されていますが、どれぐらいの頻度、どれぐらいの重さなのか、これから明らかになって来るでしょう。

日本では季節性インフルエンザ並みの死亡者数に達するCOVID-19       寒冷前線の置き土産_d0164519_07410500.jpg冬型の寒い日々の合間の数日、少し暖かく昼間に小雨も降りましたが、夕方雨がやむ頃に雪に変わって、しかし積雪と言うほどではない。低気圧が通過して、寒冷前線の置き土産みたいなものです。暖かいといっても気温は昼間もプラスにならず、小雪は融けないまま、どんよりとした空の下では白銀の世界というより一面灰色という様子です。それでも、白い帽子をかぶると、地味な色の枯れ木枯れ草も、何となくコントラストがついて存在感が増します。刈り取らないままほったらかしてあったキクイモモドキのタネの片面だけに雪がかぶっています。風に吹かれて片面だけに雪が着いたのでしょう。この時期まだタネは残っていて、そのうちにこぼれ落ち、春になれば小さな株が発芽し、夏の終わりには地面近くに一輪だけ花をつけていることがあります。親は2m近くに達します。小さなうちからなかなかしぶとい命です。


# by maystorm-j | 2021-01-18 07:43 | 自然
2021年 01月 13日
山から昇る日の出は角度で色が変わる

山から昇る日の出は角度で色が変わる_d0164519_06160486.jpg元旦に限って夜明け前に起きるわけではなく、いつも3時半から4時半の間に起床。本を読んだり事務仕事を片付けるのが朝飯前の習慣ですが、この日はまず風呂を炊いて温まってから、髪を切る。鏡に向かって首をひねりながらいい加減なハサミで切るのですが、虎刈りになるほど髪が残っていない。それから外の様子を見て、薄明るくなった町を、初日の出の撮影ポイントに向かう。


どこにいても陽は昇りますが、一番上は群馬県境の入山峠。東は関東ですが、広大な関東平野から昇るわけではなく、手前の妙義連山から顔を出します。ほぼ、同じ標高ですので、太陽の上の空はまだ暗い。上空の水蒸気や塵などで反射してくる光は青く、分厚い大気の層を通って届く陽光は黄色、周囲は赤い。


2段目は20分ほど経って峠から200mほど下がった地点。少し見上げる角度の山から昇る太陽は白っぽく、カラスが飛んでいるのはご愛嬌ですが、色の変化は楽しめません。木のシルエットがおもしろい場所です。軽井沢は東西が低く、風が峠を越える時に雲が発生しやすく、地平線から昇った太陽は、程なく雲やもやの中に入ってしまうことが多い。


最下段はさらに20分ほど後で山の上に出てくるところですが、太陽の位置が高くなるため、大気中の水蒸気にあたった陽光で周囲の空全体がすでに明るく、この時は太陽の形を確認することもできませんでした。


結果的には最初に向かった場所が正解で、年賀状に使える写真が撮れましたが、場所の選定に失敗したり、天気が悪かったりすると、さてどうしようかと半日うろうろ、まさか前の年の写真を使うわけにもいかず、頭抱えることになります。



# by maystorm-j | 2021-01-13 06:17 | 自然